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穴場「槻川FA」でレインボートラウト48センチ

[ 2024年3月6日 04:30 ]

強風にも負けず丸々太った48センチのレインボーを仕留めることができた
Photo By スポニチ

 【釣りの旅】埼玉県小川町の「槻川(つきかわ)フィッシングエリア(FA)」は、関越道の嵐山小川ICから約10分というアクセスの良さを誇る。あまり宣伝されていないため、穴場の河川冬季釣り場。また至近にある堂平山は、マイカーで行ける関東屈指の絶景夜景ポイントだ。(バリバスフィールドスタッフ・吉田 俊彦)


 この数年間、筆者にとっての謎のエリアだった「槻川FA」に初釣行した。噂では釣り場は3年ほど前にオープン、河川利用の冬季マス釣り場であると聞いていた。筆者の自宅から1時間圏内であり、情報が少なくて行きたいと思いながら実現しなかった。

 この日は看板が各地で落下するほどの強風。今回はバリバスのエステル素材の新しいリーダーの評価を兼ねての釣行だ。多少の風があった方が、本来のフィールドテストになるだろうと思い昼過ぎから決断。小川警察署横にあるミニストップで1日券を購入した。平日でも人気とのことだったが、釣り場に到着すると広い槻川の河川敷エリアに釣り人はたったの2人。

 30分ほどマラブーフライで探ってみたが全く反応なし。しばらくして「この風でフライですか」と管理人が話しかけてくれた。券を確認してもらい、タコフライ系が確率は高いとアドバイスをもらった。水深も意外に浅く、1・5メートル程度のようだ。予報に反しさらに風は強くなった。しかしエステルリーダーは張りが物凄く強く、強風に負けずにフライを狙いの場所に運べる。上手になったような錯覚に陥るほどである。

 タナを変えながら午後4時まで2時間頑張って、今回はキャスティング練習だなと思ったその時、流心でライズが起こった。ティペットを5Xに替えて地味な#14ヘヤーズイヤーを結んだ。ピックアップするときにゴゴンときて、ちょうど尺くらいの銀色の魚が釣れた。ヤマメかと思ったがギンザケだった。

 もう少し大きな魚を求めて、対岸に向けてカーブキャスト。先行したフライが流心に十分に沈んだころ、ラインが止まった。合わせるとリールが逆転して、ドーンと大きな水しぶきが上がった。魚は対岸まで走ってから下流に向きを変える素晴らしいファイト。

 数分後になんとかラバーネットに収まったのは、丸々と太った48センチのレインボートラウトだった。少し自慢したい気持ちになって周りを見回したが、釣り人は筆者一人になっていた。


 ≪堂平山絶景夜景≫ 槻川FAがある小川町のお隣、ときがわ町にある堂平山は、車で山頂まで行ける関東屈指の絶景ポイント。かつては東京天文台があった山。日中は自転車のヒルクライムも楽しいが、標高876メートルから見た関東平野の夜景は一見の価値あり。

 ▼行かれる方へ 槻川FA(埼玉県小川町)までは、関越自動車道嵐山小川ICから車で約10分。1日券2500円(管理費込み)で、事前にミニストップで購入すること。GWまで営業。ルアー、フライ、テンカラOKでキャッチ&リリース。バーブレスフック使用。釣り場周辺道路は最徐行のこと。

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