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全員、晴れ晴れ50センチ超ハコスチ 冬マグロ釣り荒天で中止も

[ 2024年2月11日 04:30 ]

雑賀さんの52センチ
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】またまた冬マグロ釣りが荒天のためキャンセルになりました。そこで今回は群馬県上野村を流れる神流川上流に設定された冬季キャッチ&リリース(C&R)区間へ行ってきました。ここにはブランド魚・ハコスチが放流されています。引きが強いという遊魚専用に育種されたニジマスです。今シーズンは昨年10月から開設されていますので、多くの釣り人が訪れ掛けてはリリースされている上、水温が低いこの時期は食欲も旺盛ではないので簡単には釣れません。

 「雪や凍結で人は少ないだろう」という予想を裏切り、多くの人が準備をしていました。3日前にも来たという筆者のYouTube視聴者だという方から状況を聞くと、魚はたくさんいてなかなか食わないけど、フライなら何とかなりますよとのこと。多くの方が並んでいたので、それがはけた頃に釣りスタート。要所要所には既に人が入っていたので、誰もいない最上流へ。

 水温を測ると2.2度。魚は全く動きません。その中で沈黙を破ったのは同行者の高島謙治さんでした。彼は今季、鮎沢川(静岡県)と早川(神奈川県)での経験を生かしたようで、誰も釣れていないのに4連発でした。

 そして日が当たり始めた11時過ぎ、ミュージシャンでドラマーの雑賀泰行さんが初ヒット。フライは2度目の挑戦です。そして最後には小田勲さんもヒットしました。それを見て安心した筆者も愛犬ヤマトの毛で巻いた「ヤマゲフライ」でヒットを得ました。その後1時間、4人で借り切りになりライズも始まって活性が上がった魚たちが何匹か釣れました。

 ランチ後に水温を測ると3.6度まで上がっていました。日当たりで大物がたくさん泳いでいる場所が空いていたので4人で囲むと、やはり高島さんが活躍。奮起した雑賀さんは51センチ、52センチと大物を連発し大満足。遅れて出てきた小田さんはいきなり今回の最大魚57センチを。この魚とファイト中、周りの魚にスイッチが入ったのか高島さんも51センチ。筆者たちの様子を見てルアーマンも集まってきましたが、フライでないと掛かりませんでした。

 釣りは午後4時までで、3時半を過ぎる頃からもう一度盛り上がりがあり、筆者は午後3時50分からの10分で3連発。ようやく50センチオーバーもゲットし全員が大物を釣り上げ、興奮した状態で終了しました。マグロ釣りが中止になって残念でしたが、とても有意義な一日でした。(東京海洋大学元客員教授)

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