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祖母と久々思い出づくりにもってコイ 90分2人で8匹 千葉県八千代市・つり堀太郎

[ 2024年2月24日 04:30 ]

良型のコイを釣り上げた私と祖母。2人の思い出がまた1つ増えた
Photo By スポニチ

 【釣り女子アナの伝えたいこと】釣り大好きなアナウンサー・大塚ひとみが向かったのは、幼い頃通った思い出の釣り堀。当時のお世話係だった祖母と20年ぶりに竿を並べた。

 千葉県八千代市にある屋内釣り堀が「つり堀太郎」。自動ドアをくぐり迎えてくれたのは、釣り池に浮かぶ大きな釣り船。船上から竿を出して、船釣り気分を味わうことができる。当時、小学生だった私はうれしさで甲板を駆けずり回っていたっけ。

 母方の祖母・鈴木裕子(82)は「あの頃のひとみはおてんばだったね~。今は落ち着いたのかな?」と優しく目配せをした。三十路を超えた私も祖母の中ではいつまでも子供のまま?

 私の家は釣り一家で、祖父母が楽しそうに釣っている姿を見て育った。

 「成長した私を見せたい」。棒ウキの付いたレンタルのべ竿に、練り餌で狙っていく。2本のウキが仲よく並ぶ。すると早々に祖母が「来たわ」。あまりの早さに私は思考停止。ハッとしてタモですくい上げたのは、黒光りする約40センチのコイ。

 「年を取って釣りもしなくなったけど、体が覚えているものね」と祖母は得意げだ。

 そこに、スタッフの池田力さん(68、写真)がやって来た。

 「1匹釣れるとカードを1枚(1ポイント)差し上げます。赤・白の色ゴイや、60センチ以上の巨ゴイは大きさによって10ポイントとか20ポイントとか。景品と交換できるので頑張ってくださいね」

 そうだ、幼い頃これに燃えたのだった。景品は、お菓子からゲームや家電製品まで。大人の今も目が輝くシステムだ。

 よし、気合を入れ直し、祖母のスタイルをまねてみる。右手に竿、左手では次の練り餌を練るという、先を見据えた動き。私も手返しが良くなってくると、スッ!棒ウキが深く潜った。合わせた瞬間、大きくしなる竿。バシャバシャーン。ヒレで水面を叩く音が響く。「重いし走るな…」。なんとか寄せてタモに入れたのは、約45センチの丸々太った黒いコイ。息の上がる駆け引きだった。

 結果、1時間半で2人で8匹。色ゴイや巨ゴイを見ることはできなかったが、30センチ以下の魚はおらず、一匹一匹が大興奮のやりとりだった。カードは8匹分の8枚をゲット。景品は2人であれやこれやと悩み、数種類のお菓子を持ち帰ることにした。

 私たちの様子を見ていた池田さんは「子供の頃にいらしていただいて、成長してまた顔を出してくれることがあるんです。うれしいし、やりがいを感じますね」と目尻を下げた。

 祖母は「また来られるとは思っていなかったわ。ひとみはしっかり育っていたし、一緒に釣りをする楽しさを思い出した。ありがとう」。

 私も胸がいっぱいだ。「おばあちゃん、ありがとう」

 祖母と孫の釣り記録が20年ぶりに書き足された。

 ≪釣り堀×漫画喫茶≫ここでは釣りをしながらドリンクバーを楽しむことができる。種類はジュース、コーヒー、スープなど50種類以上。漫画が置いてあるコーナーもあり、釣り堀×漫画喫茶の様相だ。

 ▼釣況 つり堀太郎 八千代店=(電)047(481)8901。入場料500円+時間券。1時間券は一般900円、子供(小学生以下)700円、親子ペア1500円。レンタル竿、餌1カップ付き。

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