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節分前に42センチ・オニカサゴ退治! 小まめなタナ取り&誘いが鍵 平塚・庄三郎丸

[ 2024年1月26日 04:20 ]

この日最大42センチを上げた小林さん
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】相模湾の平塚沖で高級魚のオニカサゴを狙った。甘い白身は食通をもうならせるうまさ。根気良い誘いに乗ってくる魚で、当たりは自分で作り出すのが決め手だ。オモリ80号のLT(ライトタックル)で、いざ鬼退治!(スポニチAPC・林 悠二)

 「小まめなタナ取りと誘いが大切。タナは底上50センチ前後で」――航程25分、平塚西沖での投入合図は庄三郎丸17号船の後藤久船長。

 水深200メートル。乗船した11人は、仕掛け着底と同時に誘いを開始した。

 潮の通しは良い。船が潮に乗り海底が徐々に変わる好条件。タナを取り直し、竿先で30~40センチ幅の誘いを掛けているとゴツン!

 来たぞ、待望の前当たりだ。でも、この魚信での早合わせはバレのもと。最初はサバの切り身餌の端をくわえただけ。数秒待って静かに竿を立て、乗りを確認。重みを感じたら餌をしっかりくわえた証拠。リーリング開始だ。

 何と第1投でゲットした1号は38センチの良型。そしてこの直後、右舷トモでも同級を上げた。神奈川県平塚市の小林武さん(67=自営業)でアマダイ、キハダ…何でも狙う常連さん。10分後には「着底と同時にヒットしましたよ」と、42センチの大物を追加した。

 大半が誘いをかけ続け、モタレをキャッチして合わせるスタイル。しかし、小林さんは置き竿が主体。

 「タナを50センチ切って当たり待ち。大物ほど魚信はモゴモゴと小さいですね。ズコーンと派手なのは決まって中小型です」

 念入りにタナを取り直して時折、1・5メートルほど竿を立てて誘う。「舞い上がった餌がフワフワと落下する時に当たることも多いね」。この動作が当たりを誘発させているのだ。小林さんは再び大きく合わせ、3匹目の取り込みに入った。

 船首で6キロ級のミズダコを上げた人が、次いで良型の本命をヒット。朝方2、3時間は良いムードが漂った。だがその後は本命当たりが減る。掛かるのはカンコ、クロムツ、ドンコ…。筆者は80センチ級のツノメザメとの格闘も…。

 再び本命が姿を見せたのは南西風が気になり出した後半戦。根気良く誘う神奈川県藤沢市の中山敬輔さん(35=会社員)が上げたのは30センチ級。数少ない当たりをキャッチしてニッコリ頬を緩めた。

 この日、「9時から当たりが止まった」と話す小林さんが竿頭で4匹。オデコも出たが筆者は辛うじて2匹。中盤以降も潮が通せば…と、悔やまれた。

 「あぶった刺し身。甘みとプリプリ感がまるでイセエビみたい」――口にする妻の笑顔に苦戦も報われた。

 ≪魚見えても道糸たるませないで≫口元が硬くハリ掛かりが悪いと水面バラシも。水面に魚が姿を見せても、道糸をたるませずテンションを掛けておくこと。浮袋がない魚で、外れると即海中に逃げ帰るのでご注意を。

 ▼後藤久船長 この釣りは潮次第なんです。潮の流れが緩く苦戦しましたが、潮が流れれば当たりも増えます。今季の最高は5匹止まりですが、40センチ級の大型が出るのが魅力。当たりの少ない釣り。辛抱強く…これが決め手かな。

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