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銀色40センチ級クロダイ上向き フグのいたずら 横取りに苦戦も

[ 2024年4月3日 04:30 ]

海況が悪い中、小林さんは40センチ級と30センチのクロダイを釣り上げた
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】新潟県東港のクロダイが上向いてきた。このほど、仲間からのお誘いで釣行したところ厳しい状況に大苦戦。それでもなんとかクロダイの姿を見ることができた。(スポニチAPC・小林 純平)

 東港に誘ってくれたのは、新潟市で飲食店を経営する小林克幸さん(59)。クロダイ一筋のベテランで、東港をホームグラウンドにしているが、このところの海況は目まぐるしく変化しているそうで「フグだらけの時もあれば、小魚が全くいない時もあって…」と安定しない釣果に言葉を濁す。

 水深は5メートル前後だが、タナをベタ底狙いに調整した。まき餌はマルキユー「チヌパワームギスペシャル」に「チヌパワー激重」と、オキアミ1キロをミックスしたものを使用。小林さんのアドバイスで、餌取り対策用の「チヌパワーくわせダンゴ」も準備した。

 付け餌は同「くわせオキアミ食い込みイエロー」を選んだが、仕掛けがタナになじむ前にフグに横取りされる始末。数回の投入でハリスのチモトがザラザラになってしまう。すぐに食わせダンゴ釣法に切り替えたが、一投目からこの釣法で攻めている小林さんに当たりなし。好天で風も弱く釣りやすい状況なのに…。寒さだけが身にこたえる。

 小一時間経過してもフグの攻撃は緩むことはない。時々、当たりもないのにハリが消えてしまうことも。持久戦を強いられ、つらい時間が続く。ところが、少し離れたポイントにいる小林さんの状況は違っていた。「時折ウキに反応が出てくる」というので、しばらく見学することにした。

 小林さんが投入した仕掛けが、ゆっくりとなじんでいく。セットした遠矢ウキの沈み具合で、ダンゴの乗りが分かる。何度か同じことを繰り返しているが、フグのいたずらも出ていない。筆者のポイントとは状況が明らかに違う。小林さんも「なんか、いい感じ」と話した直後、すぐにウキが海中に消えた。

 大きくあおったロッドが徐々に海面に引き込まれ、クロダイ独特の不規則な曲がりを見せる。大きくはないようだが間違いなく本命だ。抵抗しながらも海面に姿を現したのは、銀色も鮮やかな40センチ級のクロダイ。玉網に入れた小林さんは、してやったりの笑顔であった。
 その後に30センチを追加したものの、当たりはパッタリ途絶えてしまった。筆者には吉報が届かず納竿となったが、東港の春クロダイはこれからが本番。楽しみだ。(マルキユーフィールドテスター)

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟東港・鈴木釣具店=(電)0254(27)2639。

 ≪目指せクロダイ王≫
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 ▼釣り方 餌釣り(船釣り、サビキ、2本バリ、ルアーは除く)
 ▼参加費 500円
 ▼賞 優勝はスポニチ杯と3万円相当の商品券、2~10位に賞品、飛び賞に商品券
 ▼選抜大会 5月27日から6月9日に開催
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 ▼問い合わせ いとう釣具店=(電)025(544)1173。

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