×

快適空間!!ワカサギ激アツ 湖が凍らなくてもドーム船で満喫

[ 2024年2月3日 04:30 ]

小さい当たりを見逃さず数を伸ばす宮田さん
Photo By スポニチ

 【菅野順也の釣り巡礼】厳寒期となり氷上ワカサギが楽しめる時季となったが、暖冬の影響で多くの湖で結氷していない状況となっている。氷が張らなくても心配ご無用!福島県の桧原湖ならドーム船、屋形船ありと快適空間でワカサギ釣りが楽しめる。(スポニチAPC・菅野 順也)


 桧原湖では現在、ドーム船と屋形船でワカサギ釣りが楽しめる。「湖が凍結しなかったのは4年前。その時が初めてのことでした。今シーズンも凍結する気配はないですね」と話すのは民宿ひばらの店主・伊藤勝さんだ。結氷はしていなくても、釣果は順調で終日本気で釣るマニア的な人から、仲間で釣り半分・談笑半分のお客さんまで…。「皆さん、自分のペースで楽しんでおられます」(伊藤さん)。言い換えれば、数年ぶりに訪れた貴重な経験ができるチャンスで、物は試しと送迎用ボートに乗船して約5分。ドーム船に到着した。

 ドアを開けると、中は暖房が完備された快適な釣り空間が広がっていた。名前は「船」だが海の沖釣り船とは異なり、完全な室内。波や天候、風に影響される心配はない。

 現在は群れが散っているそうで、やや食い渋りの状況下。そんな中でも、ドーム船では電動リールで巻き上げる音が響き渡る。福島市の佐藤修一さん(64=農業)は「夏場は仕事が忙しいので、私の魚釣りといえば冬のワカサギのこと。専門です」とニンマリ。コツを聞くと「誘いの工夫と、小まめな餌交換を常に意識していますよ」と微細な当たりを逃さずヒットを連発させていた。

 職場の釣り仲間6人で宿泊釣行していた福島県桑折町の宮田緑さん(50=団体職員)は「釣りをしていると、普段のいろいろなことを忘れて没頭できますね。釣り竿の先が小さくピクピクとなった瞬間がたまりませんよ」と休日を満喫中。同行した松野宏紀さん(34=団体職員)は「本日のグループでは私が断トツで最年少です。しかし、釣り場では職場の上下関係は全くありません。そう信じてエンジョイしています」と話し、周囲を和ませていた。

 伊藤さんの息子で民宿ひばら3代目の毅(たける)さんによると、日によってワカサギが食う誘い方が違っているという。いち早く必釣パターンを見つけることが、数釣りの近道だそう。釣り方は「オモリで湖底をトントン…と叩いて底スレスレを狙うだけではなく、竿を持ち上げる動きに反応して追いかけるように食うパターンもあります。いろいろ試してみてください」とコツを伝授してくれた。

 桧原湖は寒波が一気に訪れて結氷するのか、暖冬模様で凍らないままなのか…今シーズンのワカサギ釣りは神のみぞ知るところ。釣期は3月末までとなるが、解氷の心配がないので、かえって釣行計画が立てやすくなったのかも。(がまかつフィールドテスター、ヤマトヨテグスフィールドテスター、マルキユーフィールドスタッフ)


 ▼釣況 東北地区東日本釣宿連合会所属、桧原湖・民宿ひばら=(電)0241(34)2368。ドーム船の料金は日釣り券込みで大人4200円から、小中学生は2500円から。要予約。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る