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ショウサイフグ16匹!名人とデッドヒート演じる

[ 2024年2月28日 06:22 ]

いきなり良型のショウサイフグに意気揚々
Photo By スポニチ

 【芸人が釣る!】吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が、ショウサイフグを狙いに茨城県大洗の弘清丸に向かった。海況が悪い中、数釣りを目指し果敢に挑んだが…。果たして結果は。

 実家のネコが僕だけにかみつく官兵衛・イトーです。

 大好きカットウ釣りのショウサイフグを狙いに、大洗・弘清丸へ行ってきました。開幕直後の釣果が17~37匹の爆釣と聞き、居ても立ってもいられず3日後に乗船しました。

 当日は15メートルの爆風吹き荒れる状況で、出船が1時間見送りに。他の船は次々出船中止になっても、弘清丸が出船できたのには秘密アリ。昨年11月に大型船を進水したばかりだったからです。「デカい船になったから、何とか出られたよ」と女将さんも鼻高々。

 慎重に出船して、シケ気味の中での繊細なカットウ釣りスタート。1年以上のブランクがあり、自分にとってはかなりのハードモード。珍しく酔い止め薬を飲み、かじかむ手で餌のアオヤギを丁寧にハリに付けていく。船は満席。左舷の前から2番目に居を構え1投目投入。

 荒れる海で立ちながらの釣りは、体幹をフルに使うので体力の消耗が激しい。でも集中して誘っていると、ガツン。めちゃくちゃハッキリした当たりが来て「どこが繊細やねん」と思いながら鋭くフッキング。グググー。走る、走る。ドラグを目いっぱいきつくして慎重に上げていく。

 水深25メートルから上げるだけなのに、重みと引きでたっぷり時間をかけご対面。35センチ超のデカフグちゃんでした。船中1匹目の大物に、周りのお客さんからの羨望(せんぼう)のまなざしが気持ち良かったので、気付いていないフリしながら必要以上に「めちゃくちゃ引いたわー」とデカめの独り言でアピールしておきました。

 そこからイトーの快進撃が始まり、2匹、3匹、4匹と連発し独走状態。「竿頭は頂きやで!」と高をくくっていたのもつかの間、海が少し穏やかになったあたりから、右隣に座っていたベテランがバコバコ上げてペースアップ。群馬県から来た石川守一さん(70=自営業)です。宿の常連でボクが1匹上げると、石川名人も。石川名人が上げると、ボクも。まさにデッドヒート状態。

 右舷の方とのオマツリを直していると、1匹追加され、2匹差。そこからイトーが追い上げ同点に。時間が差し迫り焦っていると、ここで名人が最終兵器を投入。自家製のアルゼンチンエビ。餌を持参の方は多いのですが、名人のは一味違う。何かに漬かっている。聞くとつぶしたエビの内臓を、身とあえた状態で保存しているそう。これが集魚効果バツグンだったみたいで、ラストスパートで5匹差つけられタイムアップ!完敗です。名人21匹。イトー16匹。気付けば名人が竿頭。イトーが2番手でした。

 港に降りてからお聞きしたら、名人はカットウ歴15年の大ベテラン。名人と最後まで張り合えたことを誇らしく思いながら、大洗海鮮市場のアンコウ汁をすすったのでした。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大洗・弘清丸=(電)029(267)3420。集合時間は午前5時、乗合料金は餌1パック・氷付き1万1000円。

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