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兵庫県・淡路島の柏原海岸 例年より早く花見ガレイ 3月下旬まで大物を狙える

[ 2024年3月6日 05:30 ]

超特大、45センチのマコガレイがヒットした                               
Photo By スポニチ

 今年は暖冬の影響か、兵庫県・淡路島で戻りガレイが例年よりも早く釣れだした。なかでも東浦の柏原海岸では、40センチオーバーがヒットして早くも絶好調。そこで2月下旬、釣友と足を運んだ。朝マズメは餌取りが多くて厳しかったが、引き潮が走り出した直後に45センチのマコガレイがヒット。終了間際にも釣友に40センチが釣れ、大型カレイ独特のグイグイ締め込む強烈ファイトの楽しめるシーズンが開幕した。 (スポニチAPC・松尾 幸浩)

 ここは島の北東側に位置する海岸線で、国道の下にゴロ石の浜が広がり、遠浅で潮通しも良くシモリが点在。投げ釣りでは年中釣果に恵まれ、特に2~3月の戻りガレイには定評があり、40センチオーバーの大型が釣れることで人気だ。

 現地到着が午前6時過ぎ。明るくなってきたので荷物を担いで浜を歩く。幸いにもガラ空きなので、足場の良い所を選んでタックルをセット。釣友は大きな石が並ぶ北側に入った。

 早速、餌のアオイソメを刺してキャストを開始。置き竿にしてアタリを待つ。風も弱く曇り空だが、午後からは風が強くなり荒れ模様と最悪の予報だ。

 最初の竿を上げて見ると見事に素針。次の竿も全く餌がない。やはり餌取りのクサフグが湧いているようだ。ところが50メートルほど離れている釣友は「全く餌取りはいませんよ」と言う。しかも餌はマムシ(本虫)を使っているのに不思議だ。

 そこで、釣友の近くまで移動。竿を並べてから、リールを巻き取ってみると餌は残っている。これには本当にびっくりだ。これでカレイは釣れるぞ!と勇気百倍。今日は大潮で満潮が午前8時半ごろ。そろそろ潮が変わると思っていると、天候は急変し嫌な雨が降り出した。時間のロスだがしばらく雨宿りしていると、何とか雨も上がり回復してきた。

 さあ、これからと、気合を入れて再開。この時期は「満潮の潮止まりから走り出した下げ潮を狙え」が鉄則なので、並べた竿を見ていると、ラインがピーンと張りだした。これはチャンス到来と竿先を注視すると、クライマックスはすぐに訪れた。シモリ際を狙った竿がグイーと一気に海面へ突き刺さる強烈なアタリ。合わせるとズシッとすごい重量感で乗った。

 グイグイと底をはうように締め込む大ガレイ独特の好ファイトに心中は「相当な大物」とドキドキ、ハラハラ。何とか主導権を握って慎重に浮かすと巨大なマコガレイ。ゆっくりと波に乗せて引き上げる。震える手で測ると45センチもある久しぶりに見る超大型のビッグワン。

 松岡氏も「これはすごいよ。淡路島では最大級」と絶賛してくれた。さあ、時合だと、彼も急いで釣り場に戻りキャスト。ただ、天気予報の通りに北風が徐々に強くなってきた。残り時間もわずかだろうと思っていると、最後に松岡氏が竿を大きく曲げて、取り込んだのは40センチもある見事なマコガレイ。本当に良かったよ、と満面の笑みを浮かべていた。

 このエリアは釣れればデカイと聞いていたがその通りだった。結局、その後は白波の立つ猛烈な風になり、残念だが昼過ぎに納竿。これから花見ガレイが本番となり、3月下旬ごろまでは40センチオーバーが狙えるのでぜひチャレンジしてほしい。

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