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数も、型も!味も!! 金アジ連発 竿頭86匹、40センチ級ゾロゾロ 今季も絶好調

[ 2024年2月21日 04:30 ]

タナ上げで大型の“金アジ”を連発した吉田さん          
Photo By スポニチ

 【釣り新鮮便】年間を通じて良型マアジが釣れている東京湾の入り口にある観音崎沖。速い潮流にもまれ身が引き締まった居着きの個体は金アジと呼ばれる“ブランド”モノ。今季のご機嫌を伺いに、神奈川県鴨居・おかだ丸から出船した。(バリバスフィールドスタッフ・後藤 賢治)


 港からポイントまでわずか15分。おかだ丸・岡田恒夫船長の「はい、どうぞ」の合図で一斉に仕掛けを投入する。仕掛けは片天3本バリ、道糸はスレに強いバリバス「船PE8」3号、ハリス2号、ムツバリ10号、オモリは130号を使用。オモリが着底したらすぐに糸フケを取り、2メートル巻き上げたところでコマセをまき、再び1・5~2メートル巻き上げコマセをまいて指示ダナをキープする。

 すぐさま東京都調布市の宮地泰弘さん(69)、筆者、釣友の埼玉県入間市・吉田稔さん(67)が同時ヒット。クン、クンと特有の小気味良い当たりがあり海面に現れたのは25~30センチの本命。船中が一気ににぎやかになった。

 「中型で満足してたらダメですよ。右舷は大型ばっかりですよ」と岡田船長がニタニタ顔。右舷と左舷というだけで、そんなに差があるもんか!半信半疑で見に行ってみると、おけの中には35~40センチがゾロゾロ。明らかにサイズが違う。右舷ミヨシに陣取っていた横浜市の小島伸一さん(47)にタナを尋ねると「先ほど船長の“4~5メートル上げて”で大型が釣れ出しました」とうれしそう。底上2メートルで当たりが出ていたことに満足していて、指示ダナを聞き逃していた。これは猛省。釣り座にすぐ戻り高めのタナに合わせた途端、竿先に大型の当たりが出た。3本バリにパーフェクトとなった時には、抜き上げて取り込むのは無理。玉網で取り込まなければならないほどの重量感を何度も堪能。全員がエビス顔だった。

 この日の竿頭は横浜市の引地晃一さん(57)の86匹で、次頭は大型を連発していた小島さんの73匹。2人とも釣り日報の竿頭の常連だけあり、さすがの一言。筆者はタナ上げのおかげで47匹と大満足の釣行となった。

 指示ダナをしっかり守れば、束釣りだって夢ではない。毎日のように海に出ている船長のアドバイスは、しっかり聞こう…と肝に銘じた。


 ≪お酒のお供にぴったり 絶品フワフワ香り揚げ≫ 大型マアジの調理を埼玉県入間市にある「居酒屋うえ喜」の大将・上原喜一さんにお願いした。オススメは「マアジの香り揚げ」。

 (1)マアジの身を三枚におろしたら中骨を引いて取り、好みの大きさに切る
 (2)身を老酒(ラオチュー)に5分ほど漬ける
 (3)ネギの千切り、大葉、パセリ、レモンのスライスを皿に盛りつける
 (4)(2)を取り出し塩、コショウをして、カラ揚げ粉をまぶして揚げる
 (5)(3)の皿に揚げたマアジを盛り付け、市販の紅しょうがソースをかけたら完成。

 店内にいたお客さんに試食品を出したところ「身がしっかりしているのにフワフワ。上品なおいしさでお酒が進んじゃう」と絶賛される逸品だった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、鴨居・おかだ丸=(電)046(841)0306。出船時間は午前7時15分、乗合料金は氷付き9200円、女性7500円、中学生以下5000円。出船スケジュールは電話で要確認。

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