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良い席分析 カワハギ13匹 風と潮を読み前日に判断

[ 2022年1月15日 07:19 ]

幸先の良い一荷
Photo By スポニチ

 【富士村彩花のあやかりフィッシング】モデルで釣りガールの富士村彩花が狙うのは東京湾のカワハギ。難敵相手に奮闘した結果…。乗り込んだのは葛西橋・第二泉水。

 カワハギ釣りは前日から始まっている。

 当日の風向と潮汐(ちょうせき)の予報から潮先となる釣り座を読み、あらかじめ目星をつけておくのである。釣行した日の東京湾は北東の風後午後から南風、潮汐表に従うと上げ潮から下げ潮の予報。ということは、ほぼ1日左舷のミヨシの席が有利になるのではないかな、という想定だ。

 第二泉水では釣行当日の午前0時から釣り座確保が可能ということで、気合を入れて0時に席札を取りに行った。年内最後の釣行(取材は21年12月29日)だからね、しっかり結果を残したいじゃない。

 0時ぴったりに船宿へ到着し、無事に左のミヨシをGET。早くも達成感。ここで満足しちゃあいけない。さて問題の釣りの方。
 ここ最近の竹岡沖は急激な水温低下に伴って激渋の日が続いている。その時のタイミングで誘いがピタッと合っていないと気に入らず食ってくれないものだから、名人級は釣れても一般プレーヤーにはちょっと難しい展開だ。

 そして案の定、開始早々に苦戦。ほんのちょろっとだけかじられるアサリ。カワハギのやる気な~い感じが伝わってくる。

 「年末だもんなぁ、こんなに水温冷たかったらカワハギだってコタツとか入ってミカン食べながらダラダラしたいよなぁ」なんて思いながらフワフワ誘っていると、竿先が震えるような違和感を確認。食い渋っているから早合わせはせずに、カワハギをハリにスッと乗っけるイメージでフッキング。するとゴゴゴゴゴと良い引き。抵抗が凄い!もしかして…上がってきたのは、なんとダブル!これはかなりツイてるぞ!

 早くも良い絵が撮れたので、後の時間は今年一年を振り返りながらまったり釣りを楽しむことに。

 午後になるとゲストの活性が上がり始め、トラギス、キタマクラ、オニカサゴ、ベラ…あっという間に五目達成。数もよく出てくれるもののカワハギの当たりはさらに遠のいてしまい、船はすっかり悶絶(もんぜつ)モードに。

 あちこちから「うーん」だの「あ―」だの渋い声が上がり始め、船長もシビレを切らして転々とポイントを回ってくれる。

 良い大人たちがそろいもそろって小さいカワハギ1匹に翻弄(ほんろう)され、悶絶しながらも“なにくそ”と負けじと戦う姿はどこか面白おかしく、滑稽でもあり、また美しくもあり、ここに釣りの原点があるような気がした。

 そんな当たり前の光景がなんだかちょっと懐かしくて、良い釣り納めになったな、と思った今回の釣行でした。

 船中1~13匹。筆者の今回の釣果は13匹でした。

 ◯…最近すっかりカワハギ釣りにハマってしまったという長山彩さん(小金井市)。この日も難しいパターンを攻略し、良型サイズをGET!肝パンカワハギを大事そうにクーラーにしまいながら 「帰ってから肝しょうゆで食べるのが楽しみ」 とニコニコでした。

 ▼使用タックル ロッド:DAIWA「極鋭カワハギEX AGS LC」、リール同「アドミラA 100XH」

 ◇富士村 彩花(ふじむら・あやか)1988年(昭63)生まれ、北海道出身。慶大環境情報学部卒。モデルとして活躍中。趣味は釣り。最近ハマっている釣りはルアーマゴチ。

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