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黄金の輝き“湖の妖精”ワカサギ1000匹超 ドーム船激アツ!!小型主体も魚影例年の1・8倍

[ 2020年11月10日 07:15 ]

マシーンのように釣っていた黒川さん
Photo By スポニチ

 【釣り日和】秋本番。各地でワカサギが釣れている。中でも長野県諏訪湖は連日、頭で1000匹超。ドーム船で快適に“湖の妖精”と遊べる。(笠原 然朗)

 受け付け時に検温と手指の消毒。ドーム船内は1席ごとに間隔を空けて釣り座を設けてある。釣り人はマスク着用…コロナ対策だ。

 「最初の頃は中・大型がよく釣れましたが、現在は小型の当歳魚が主体。それでも漁協の調べでは魚影が例年の1・8倍です」と話すのは民宿みなとの中沢滋さん。その言葉通り、水深5メートルの底まで仕掛けを送り込むとすぐにプルプルという当たりが伝わってきた。軽く合わせて電動リールで巻き上げると金に光る“湖の妖精”が掛かっていた。体長は5センチほど。

 群れの回遊はひんぱんで、釣れない時間は長くは続かない。納竿時間の午後3時半まで「仕掛けをおろせば掛かる」の面白さだ。

 同僚7人で並んで釣っていたのは福生市の金川淳己さん(54=清掃業)。「年に1回来ています」と職場のレクリエーションで、4匹掛けを見せてくれた。

 「餌の交換がすべて」と5投に1回のペースで紅サシを付け替え、2本竿で狙っていたのは高山市の黒川桂子さん(53=パート)。夫の政信さん(60=会社員)と釣行。ワカサギ釣り歴は10年以上というベテランはシーズン中、山梨・山中湖、河口湖、長野・木崎湖まで遠征。夫婦そろって“連掛け”とすさまじい早さの“手返し”で1000匹超の名人技だ。

 ハリは2号、ハリス0・2号と仕掛けは微細で、餌の紅サシも米粒より少し大きいぐらい。5本のハリに掛けてからハサミで半分に切る。老眼の身に餌替えは面倒だが、食い渋りの時間に餌を替えるとすぐに当たりが来た。私の釣果は186匹。それでも結構、忙しい釣りだった。

 ◯…船中で唯一、手ばね竿で狙っていたのは上田市の中部敏昭さん(66=タクシー運転手)。「手元に魚が引く感触が伝わってくるのが楽しいです」。前日は午前1時までタクシーに乗務。「コロナで暇になりましたね」。ワカサギ釣りは苦境下の気晴らしだった。

 ◯…86歳で元気に釣っていたのは民宿みなとの店主・中沢章さん。リールの1本竿で数を伸ばす手練はさすが。釣れたワカサギと毎朝、中沢さんが手入れをしている畑の無農薬野菜は宿泊客に提供。いまは自家製野沢菜が絶品だ。

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、諏訪湖・民宿みなと=(電)0266(23)4423。出船は午前7時。送迎は随時。ドーム船使用料金は大人3700円、4歳~中学生3000円、3歳以下1500円。高校生以上は遊漁料1000円。レンタルタックルあり。

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