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女性アングラー奮闘 悪天候なんの!!73人が相模湾で挑んだ

[ 2019年9月20日 09:44 ]

出船前に参加者全員で。空には暗雲がたれこめる
Photo By スポニチ

 【シップスマストカップ2019「レディース鮪(マグロ)チャレンジ」】が16日、相模湾一帯で開催された。73人の参加者が平塚・庄三郎丸の7、12、17、22、23号の5隻に分乗。参加者たちの奮闘ぶりを特集します。

◆攻防の末ガックリ

 ファーストランは200メートル。竿先が絞られ一気に突っ走るモンスターが止まった。朝方、瞬殺に泣いた墨田区の入稲福(いりいなふく)佳寿巳さん(42=会社員)に、待望の2回目の当たりが襲ったのだ。ベンチシートに反っくり返り、巻いては寄せを繰り返す。「今度こそは取りま~す!」。――しかし攻防15分の末、海面に現れた3メートル超級のサメにガックリ肩を落とした。春には青森で35キロのクロマグロを上げ、大原沖で開催されたつい先日のマダイ大会では、370人の頂点に輝いている。(17号船)

◆悔しいシイラ3匹

 3打数0安打。湯澤美幸さん(33=会社員)は桐生市内の自宅を午前1時半に出発して乗り込んだ意気込みも涙雨。「何とか夕食のおかずを」とハリス24号を18号にして本ガツオを狙った。途端にマグロがヒット。しかし途中で突っ走られプッツン。20号にしたものの2度ともハリス切れ。その後、不本意のシイラを3匹確保し「フライにしようっと」。(7号船)

◆貸し竿で船中1号

 手巻きリールの貸し竿で念願の一匹を釣り上げたのが横浜市の水野久美子さん(41=会社員)。船中第一号の1匹は、巻き上げ途中にサメに食われて無残な姿。それでも「無我夢中で頭が真っ白です。マグロ食べられます?」。サメに少しお裾分けしましたが、もちろん食べられます。(23号船)

◆愛娘の声援で念願

 母は強し!東大和市の津島美央さん(44=会社員)は、娘の伊乃里さん(16=高校生)と参加。昨年もこの大会に参加し釣果は本ガツオのみ。「タックル買っちゃいました」。そんな投資が功を奏して愛娘の声援を受け釣った初マグロは25・7キロ。(23号船)

◎◎夢がかなった幸せ共有◎◎

 インストラクターとして17号船に乗船しました。シケに慣れているワタシも心が折れそうになる悪天候の中、一人も休むことなく釣り続けた皆さんに拍手です。納竿10分前にヒットさせたのは横浜市の片野香織さん(42=会社員)。船中3匹目となる26・34キロをキャッチしました。昨年もこの大会に参加していただき、ありがたいことに携帯の待ち受け画面が私とのツーショットなんです。「娘に私が釣ったマグロを食べさせる」という夢がかなって本当に良かったですね。私も幸せを共有しました。(ふくだ あかり)

 ▽主催
スポーツニッポン新聞社
東日本釣宿連合会
 ▽特別協賛
シップスマスト(プラスエム)

 ▽協賛
アサヒビール、アサヒ飲料、大塚食品、オカモト、サニー商事、ジャルパック、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、モーリス、ルミカ

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