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夏タチ熱い!! ドラゴン級

[ 2019年8月10日 06:47 ]

ドラゴン級の大型を釣り上げた栃本さん
Photo By スポニチ

 【真説フィッシング】当たりから掛けるまでの駆け引きが楽しいタチウオが、静岡県沼津湾内で釣れている。どう猛そうな姿からは想像できない、小さな最初の当たりを取り、しっかりと食い込ませ、合わせが決まった時は爽快な気分。沼津・常勝丸に乗り込んだ。(芝 真也)

 各地で夏タチウオのシーズンが始まっているが、沼津湾のポイントを狙う常勝丸では6月下旬からタチウオを狙って出船している。釣果のほうは、神出鬼没なところがあるのでムラは出てしまうが平均で20~30匹。良い日並みに当たれば、50匹超えの釣果が出ていて「日中、マダイを狙ってると、タチウオが釣れてくることもあります。魚影は濃いようですね」と鈴木茂船長。

 午後4時に7人の釣り人を乗せて出船。ポイントは湾内一帯に広く点在しているが、現在は港から5分とかからない淡島沖がポイント。到着すると、アンカーが打たれ「始めてください。50メートルくらいから、上に探ってきてください」と船長の合図で釣りスタート。
 仕掛けは、ハリス8号×2メートル前後。ハリは、タチウオ専用バリ1/0~2/0サイズを1~2本バリ。オモリは80号。付け餌のサンマの切り身を、ハリに2回縫い刺しにして付け投入。「今の時季は、タチウオがギュッと固まっていないので、最初のうちは広く探ってみてください」と船長からアドバイス。指示されたタナ50メートルから15メートル上まで探ってみた。

 タチウオの食いは日が沈んでから活発になることが多いが、明るいうちから食いだすこともあるとのこと。竿先の変化を見逃さないように注意しながら釣りを続け、42メートルまで誘い上げてきたところで「コンッ」と当たり。竿先を少しだけ下げて、食い込むのを待ち、大きく引き込んだところで合わせるとハリ掛かり。1匹目をゲット。

 日が沈んで周りが暗くなってきた7時を過ぎた時間になると、一気に食いが良くなってきた。船中で当たりの数が増え、指3~4本幅サイズのタチウオが抜き上げられるたびに、船の明かりで照らされた魚体がギラギラッと輝く。
 右舷トモから竿を出していた静岡市・栃本浩史さん(38=会社員)は、指5本幅のドラゴン級をゲット。「合わせが決まった瞬間が気持ち良いですね。引きが強いことも魅力。食べてもおいしいですからね」

 次第に当たるタナが浅くなってきて、35メートル付近まで誘ってきたところで筆者の竿に当たり。指4・5本幅のナイスサイズをゲットできた。終盤は10メートル前後までタナが浅くなり掛け損ないも多々あったが、当たりの数は多く、十二分に楽しめて午後10時に終了。

 魚影は濃いので、今後も期待できそう。型もだんだんと良くなっていくので、釣り味も良くなる。ぜひ、タチウオとの駆け引きを楽しんでいただきたい。

 ○…食べておいしいタチウオ。ウロコがないので調理は楽チン。定番の刺し身、塩焼き、天ぷらはもちろんおいしく、脂が乗ったクセのない身はカルパッチョ、アクアパッツァ、香草焼きなどいろいろな料理にアレンジできる。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、沼津・常勝丸=(電)055(941)3163。午後4時出船。料金9000円(付け餌、氷付き)。予約乗合。午前、午後便のマダイ、希望でオニカサゴへも出船中。

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