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狙うなら早朝トラウト 4時から6時は初心者にもチャンスあり

[ 2019年5月11日 07:06 ]

男体山をバックに60・5センチのレイクトラウトと筆者
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】令和時代を迎え、最初の釣りは栃木県日光の中禅寺湖でした。5月2日から3日間、岸釣り2日間、ボート1日の予定でマイカーに荷物を満載し、出発。初日は国道側のポイントに入りました。午前2時に遊漁券を購入し、午前4時スタート。予報通り風が強かったのですが、朝ナギになってきました。

 私の岸釣りタックルはロッドがループオプティDH9140―4、リールはKブリッドCL5、ラインは9番のインターミディエイトでした。リーダーはティムコ0x9フィート、ティペットはFCスナイパーの8ポンドを2メートルでした。フライは蛍光グリーンのクリスタルバガー#6。
 まだ暗い中で足元に注意しながらキャスト。手前から探り、ラインを伸ばしていきました。

 魚が岸すれすれまでフライを追いかけてくるのが分かっていましたから時折、リーダーギリギリまで引いて、フライを確認するように水面まで引き上げると、その後ろでモワッと波紋が出たように見えました。「追ってきている」。直感したのでそのままロッドを動かして水面でフライを引いていると、「バシャッ」っと音を立てて、食いついたのは見えませんでしたが、ロッドに重みが乗ってフィッシュオン。リーダーの長さだけしかラインが出ていませんから、そのまま延べ竿の釣りのように魚をいなし、ネットイン。なるべく遠くで掛けたかったので、ちょっと拍子抜けしましたが、55センチほどのレイクトラウトでした。

 その後、数投でやや小ぶりのレイクをヒット。時間はまだ4時半でした。その頃からまた風が強くなってきました。

 気合を入れてキャストを繰り返すも、8時になってもヒットはありませんでした。同行の友人も1匹釣ってその後ノーヒット。風はどんどん強くなり、爆風になり釣りにならなくなりました。

 何カ所か場所移動を試みましたが、風裏はたくさんの人で入る場所はありませんでした。その夜は民宿おかじんに宿泊。

 翌日はヒット2回で終わりました。しかもバラシでノーフィッシュ。

 3日目はボートフィッシング。天気は回復し、ベタナギ。ボートもたくさん出ていましたが、朝1投目からレイクトラウトのヒットがありました。同乗者にも掛かってダブルヒット。この日は混んでいましたが、周りもみんな釣れていました。いったいこの周りに何匹の魚がいるのでしょうか?

 私のフライは2日間ヒットがあったクリスタルバガー。3匹目のヒットは61センチのレイク。2日間苦労したのでこれで十分満足してしまいました。休憩を繰り返し午前中だけで同乗者と2人で9匹。小型ながらきれいなブラウントラウトもヒットしました。

 また他のボートで76センチという巨大レイクがヒットしたのも目の当たりにし、中禅寺湖の可能性を実感しました。

 特にアドバイスは、早朝がチャンスだということです。午前4時から6時までの2時間は初心者にも十分にヒットチャンスがありますから、頑張ってください。
(東京海洋大学客員教授) 

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