×

カラフトマスで最後に知れた知床の良さ 世界遺産の地へ

[ 2018年9月9日 09:17 ]

世界遺産の地で良型のカラフトマスを釣り上げた。中村さん(左)と筆者
Photo By スポニチ

 【釣遊録】9月上旬、世界自然遺産に登録された北海道の知床に釣りに行ってきました。狙いはカラフトマスと日本最後の天然イワナ・オショロコマです。同行は中村渚さん。

 到着日は釧路ランカーズの村山憲明さんが迎えにきてくれました。まずは白糠の港へアメマス(海イワナ)狙いに。50センチ弱のイワナが港の中で釣れて驚きました。腕ならしが終わった頃、いよいよ世界遺産の羅臼に向かいました。

 羅臼周辺はカラフトマスが遡上(そじょう)する川がたくさんありますが、私たちはに最東端の相泊港から漁船に乗り、さらに先端へと目指します。日曜日なので、たくさんの釣り人が集まっていました。

 釣り場を2カ所に分け、私たちは人の少ない方へと降ろしてもらいました。

 望月さんはルアーロッドでウキ釣り、餌はイカ短です。私たちはルアーで狙いました。中村さんのタックルはロッドがジャッカルBRS・S86Lというシーバスロッドに、スピニングリールの2000番。ラインはサンラインハイビジブル6ポンド(1・5号)、リーダーはFCスナイパー3号。ルアーはいろいろ用意しました。まずは望月さんが2連発ヒットしました。そしてルアー組は中村さんが初ヒット。ルアーはオリエン7グラムでした。村山さんが「ルアーはできるだけ小さい方がいいよ」と助言したそうです。

 彼女が2匹目を釣った後、私にも待望のヒットがありましたが、それはバラしてしまいました。それも3匹連続で。ルアーはジャッカルのライザーベイト8センチ。このルアーは新型のトップウオータールアーですが、水面直下でよく泳ぐので、今年はいろんな魚に試しています。

 中村さんはその後も2匹ヒットしました。大きいのは60センチほどありました。

 だんだん風が強くなり、船長から「あと15分で撤収するよ」と告げられた時、オデコなのは私だけ。なんとか1匹をと、しかし焦らずルアーをゆっくり引いているとヒットしました。ゆっくり引き上げてくると、それはオスの背っぱりカラフトマスでした。(東京海洋大学客員教授)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る