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直結仕掛けでスルメイカ多点掛け 手釣りが有利!一挙7匹も

[ 2018年6月27日 10:22 ]

手釣りの直結仕掛けで釣っていた近藤さんはスルメイカ7匹掛け
Photo By スポニチ

 【永井裕策名人のステップアップ理論】梅雨が明ければ一気に真夏モード。そんな時季に釣りたいのがスルメイカだ。船上干しも夏ならでは。ムギイカが成長して多点掛けも狙える腰越・飯岡丸に出掛けてきた。(スポニチAPC 永井裕策)

 飯岡丸は、昔から相模湾で周年狙えるイカ釣りと、四季折々の釣りものを看板にしている船宿だ。

 仕掛けは、14センチのプラヅノのブランコ仕掛けが主。ベテランは直結の手釣り。オモリは120号。

 三浦徳人船長の攻めるポイントは、三戸浜から城ケ島沖。「はいどうぞ。水深は104メートル。80メートルから底に反応が出ています」のアナウンスに一斉に投入された。

 オモリが着底したら大きく誘い上げて、竿先を急速に海面まで下げる…を繰り返している人や、マルイカ釣りのようにタタキを入れる人もいる。あるいは直結仕掛けで電動シャクリをしている人、手釣りで上下に誘っている人など釣り方はさまざま。皆、真剣に竿先を見つめ、当たりを見逃さないで誘いを入れている。そんな雰囲気の中、竿釣りの人は1匹ずつ乗り始めたが、手釣りの人は3、4匹と多点掛け。

 「手釣りの直結仕掛けのツノの数は15本なので、仕掛けの全長は約16メートルはあるからタナを広く探れます。海面まで誘い上げてくれば、浮いてるイカも乗ってくるから多点掛けも狙える。それにイカの繊細な当たりも分かりやすいので手釣りが有利です」と話すのは右舷胴の鎌倉市・近藤謙さん(56=歯科医師)。7匹掛けを見せてくれた。

 移動を繰り返し、水深も徐々に深くなり120メートル前後まで達した。

 そんな中、良い群れに当たった。投入すれば着乗りの“乗り乗り”タイムがやってきた。ここでトラブルを起こさないように、手返しを早くして数を伸ばしたが、群れが小さくて速いので、1、2投で群れから外れると移動。左舷ミヨシでは横浜市の本田久雄さん(62)は「今日は静かに聞くような誘いが良いですね」と4点掛けを見せてくれ、船上干しにしていた。

 本番を迎えるにあたり、直結仕掛けの釣りをマスターすることをお勧めする。これからはサバも多くなるし、トラブルも少なく、幅広く探れるので釣果もアップする。当日よく乗せている釣り人のパターン。

 (1)巻き落としを繰り返ししている。当たりがないと、20〜30メートル巻いてタナを取り直す。上からアピールをして、興味を持たせる。

 (2)落とし込みを多用。指示ダナの2〜3メートル手前から、リールのスプールを親指で押さえてサミングして落としていく。当たりや違和感を感じたら止めてシャクリかけて掛ける。

 (3)イカが底中心の時

は底を1メートル切り、大きく誘い上げて、一気に落とし、シャクって追いかけてきたイカを引っ掛ける。

 (4)上に上に誘いをかける。スルメイカが底から宙層と幅広くいる時は上にシャクって当たりを見逃さないこと。

 (5)投入して指示ダナになると、竿先がコンとお辞儀したり、道糸に微妙な変化を感じたら止めて、シャクって引っ掛ける。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、腰越・飯岡丸=(電)0467(31)1560。出船は午前6時。乗合料金9500円(氷付き)。

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