メキシコ、独初撃破！エルナンデス男泣き　Ｖ弾ロサノ「人生最高のゴール」

Ｗ杯１次リーグＦ組   メキシコ１―０ドイツ （ 2018年6月17日    モスクワ・ルジニキ競技場 ）

決勝ゴールを決めたロサノ（ＡＰ）
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　３度目のＷ杯出場となったアイドル選手、ＦＷエルナンデスが男泣きしていた。過去１勝４分け６敗、公式戦はＷ杯の３度を含めて５戦全敗だったドイツを１次リーグＦ組初戦で１―０撃破。「人生で最高のゴールだ」。前半３５分、右足でメキシコ・サッカーに歴史的１勝をもたらす得点を挙げたＦＷロサノは喜びで震えていた。

　「敗北を恐れるより勝利を愛せ」。オソリオ監督が掲げたテーマどおり、果敢なプレスでボールを奪い、高速カウンターでドイツの守備網を切り裂いた。指揮官が「６カ月前から練っていた」と明かした王者対策は、スピード抜群のロサノと豊富な運動量のＭＦラジュンを両翼に置き、ドイツの両サイドバックの裏、特に右のキミヒが攻め上がった後のスペースを突くことだった。前線でのエルナンデスとベラのキープ力も効果的で、今季ＰＳＶアイントホーフェンで１９得点のロサノが決めた決勝弾も、カウンターからエルナンデスがワンツーリターンでドリブル突破してお膳立てした。

　防戦一方となった後半２９分にはＤＦマルケスをアンカーとして投入。カルバハル（メキシコ）、マテウス（ドイツ）と並びＷ杯歴代最多５度目の出場となった３９歳がチームを落ち着かせ、１点を死守した。大会後の引退を表明しているマルケスは「俺たちがこんなことをやってのけるなんて誰も思ってなかっただろ？」と誇らしげ。エルナンデスは「目標は決勝進出。１勝するためにＷ杯に来ているヤツなんかいないよ」と、６大会連続で阻まれている“準々決勝の壁”突破を誓った。