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韓国“ビデオ判定負け” 好守見せるも後半痛恨PK献上

[ 2018年6月19日 05:30 ]

W杯1次リーグF組   韓国0―1スウェーデン ( 2018年6月18日    ニジニーノブゴロド )

後半、韓国の金民友(右)のスライディングで倒れるクロ―ソン
Photo By ゲッティ=共同

 1次リーグF組で9大会連続10度目の出場の韓国は、スウェーデンに0―1で敗れた。後半20分に、今大会から採用されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により与えたPKで、DFアンドレアス・グランクビスト(33)に右隅に決められた。黒星発進により、強豪ぞろいのF組で2大会ぶりの1次リーグ突破は極めて厳しくなった。

 試合後の会見で終始、申台竜(シンテヨン)監督は神妙な面持ちを崩さなかった。「相手はとにかく高かった。体格で後れを取り、難しい試合になった。相手DFの動きがスムーズで得点できなかった」。スコアは0―1。だが、それ以上の力の差があった。

 微妙な判定にも泣いた。一度は流されたペナルティーエリア内での元J1鳥栖のDF金民友(キムミヌ)のスライディングタックル。審判はVARで確認後、PKのジャッジを下した。それまでピンチを何度も救っていたGK趙賢祐(チョヒョヌ)だったが力及ばず、後半20分、スウェーデンに先制を許した。

 情報戦に勝って、勝負に負けた。非公開練習をスパイされて物議を醸した。だが申台竜監督は「悪いことだと思わない」とコメント。一方で親善試合では「選手の背番号を変えた」と混乱を誘い、本番でわずか6キャップの趙賢祐を先発に抜てき。守護神は前半20分、ゴール前の混戦からの決定機で体を投げ出してセーブすると、後半11分にもゴールマウスからボールをはじき出した。15本のシュートを浴びるも最少失点にとどめた。

 しかし、屈強かつ献身的なスウェーデンの守りの前に攻撃陣が不発。プレミアリーグのアジア人シーズン最多得点記録(14点)を持つFW孫興民(ソンフンミン)も、途中出場した韓国のメッシことMF李承佑(イスンウ)も脅威になりきれなかった。

 強豪ぞろいのF組で指揮官の青写真は2連覇を狙うドイツに次ぐ2位突破。しかし前回王者がメキシコに敗れて混沌(こんとん)とする中、韓国は最終戦でドイツと対戦しなければならない。2大会ぶりの1次リーグ突破は極めて厳しくなった。

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2018年6月19日のニュース