香川、大阪に勝利届ける 練習で軽快プレー「良い準備できた」

[ 2018年6月19日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―コロンビア ( 2018年6月19日    サランスク )

練習で汗を流す香川(左は大迫)(撮影・西海健太郎)
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 サムライブルーの6度目のW杯挑戦が、いよいよ幕を開ける。19日に1次リーグ初戦でコロンビアと対戦。先発出場が濃厚なMF香川真司(29=ドルトムント)は、トップ下で攻撃のタクトを担う。18日には4年半過ごした大阪府内で、震度6弱の大型地震が発生。過去にも被災地への復興支援を惜しまない背番号10が、被災地に勇気と感動の勝ち点3をもたらす。

 自然体だった。公開された冒頭15分の練習では、本田とボールを使ってウオーミングアップ。軽やかなタッチの中に香川の状態の良さがにじみ出ていた。

 「気持ちの高ぶりがないというのはうそになる。ただ個人的にはいつも通りの調整でやれている。非常に長いキャンプで、良いトレーニングができた。良い準備はできたと思う」

 2度目のW杯。4年に一度の舞台の雰囲気は知っている。一つ一つの質問に対して落ち着いて答える姿が、14年W杯ブラジル大会からの成長を物語っていた。「4年前があったから、このロシアがある。全ての経験はプラスでしかなかった。一つずつプロセスを経て、ここまで来た。ただ今は4年前を振り返る時期じゃない。明日の試合で出すだけ」。無得点に終わったブラジル大会のように、のまれることはない。

 背負うのは自らの価値証明だけではない。18日朝、大阪府北部で震度6弱の大規模地震が発生した。死傷者は多数で、建物の損害や交通機関のインフラなどで大きな影響を受けている。大阪はC大阪時代に4年半、過ごした地だ。兵庫県出身の香川は95年の阪神大震災で被災した。11年の東日本大震災後は、中学から5年間過ごした仙台をことあるごとに訪問。この日、「まだ詳しい状況を知らないので」と多くを語らなかったのは被災した人の痛みや恐怖心を知っているから。自然災害と闘う人たちの思いも、胸に秘めている。

 コロンビアについて「4年前と比較する気はない。シチュエーションもメンバーも違う。全く別のチーム」と評するが、それは香川も同様だ。12日の親善試合パラグアイ戦で1得点2アシスト。西野ジャパン発足時は痛めていた左足首の影響もあってベンチ要員扱いだったが、土壇場で本田からトップ下のポジションを奪い取った。不慣れな左MFが主戦場で窮屈にプレーしていた4年前とは違う。

 16年の熊本地震の際に被災地を訪れ、「困難に負けず、目標を持って」とエールを送った。それは自身の生きざまにも重なる。W杯では南米勢に4戦全敗(PK敗退含む)。一度も勝てていないが、ドン底からはい上がってきた背番号10が歴史を変える。

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