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【堀池巧 視点】メキシコ 高い位置で奪うカウンター攻撃お見事

[ 2018年6月19日 08:30 ]

W杯1次リーグF組   メキシコ1―0ドイツ ( 2018年6月17日    モスクワ・ルジニキ競技場 )

高速カウンターでドイツを破ったメキシコ(AP)
Photo By AP

 1次リーグ初戦は様子を見ながら戦うことが多いが、一発勝負の決勝トーナメントのような試合だった。メキシコのカウンター攻撃が見事だった。同じ堅守速攻のアイスランドとは違って、引いて守るのではなく、高い位置でボールを奪う。選手間の距離が良く、相手ゴールに近いので、得点に直結する攻めになっていた。得点シーンは自陣深くでボールを奪ったが、縦パスをエルナンデスが落としてパスをつなぎ、3人目のロサノが左サイドでパスを受けて、切り返して、3タッチで決めた。

 ドイツの攻撃は両サイドが上がり、2バック気味になる。ブラジルやバルセロナも同様だが、サイドバックが上がるときはボールを失わないという前提がある。前掛かりの時に攻めたことでメキシコの方が人数がそろい、3、4人が絡むカウンターになった。終盤はシステムを変えて5バックにし、9人で守ったが、攻守のメリハリも利いていた。次戦でどんな戦いをするかも含めて、注目していきたい。 (元日本代表DF)

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2018年6月19日のニュース