藤井聡太6冠 トークイベント参加 休日が得られたら?「普段と変わらず将棋をやると思います」

[ 2023年3月25日 12:16 ]

<第72期王将戦 藤井王将祝勝会イベント>話をする藤井王将(撮影・河野 光希)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で初防衛を果たした藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が25日、第7局開催予定地の栃木県大田原市で行われた指導対局、トークイベントに参加した。

 対局場予定の「ホテル花月」で午前9時から始まった指導対局では地元の小中高生12人が藤井と青野照市九段(70)に挑戦。早めに勝負が着くと藤井から即席の詰め将棋問題が与えられるなど、約1時間の濃密な交流となった。午前10時20分開始のトークショーでは羽生善治九段(52)との7番勝負を振り返り、最も印象に残った手について、敗れた第2局で羽生が打った▲8二金を挙げ「一見、効率の悪い手だったが、すごく受け辛い。最初はどのくいらい厳しいが分からず、考えていくうちにかなり厳しいと分かった。羽生九段の視野の広さ、鉱脈の見つけ方に強さを感じました」と明かした。

 19日の棋王戦5番勝負第4局で棋王を奪取し、今年度の公式戦を終了。「タイトル戦を含め、大きな舞台で対局することができて充実の1年でした」と総括し、4月5日開幕の名人戦(対渡辺明名人)に向けては「よい状態を維持して対局に臨みたいと思っています」と抱負を語った。

 トークショーでは「一カ月休みがあったら何をしたい?」の問いに「棋力が落ちると困るので、普段と変わらず将棋をやると思います」とストイックな一面を見せながらも「うーん。東北をはじめ、あまり行ったことのないところに旅行で行けたら」と秘めた願望を吐露。4月11日開幕の叡王戦5番勝負(対菅井竜也八段)では第4局に岩手県宮古市対局が予定されており「岩手県には行ったことがないので楽しみにしています」と話した。

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