橋下徹氏 性別変更のための“命懸け”の要件に疑問「ひどいことを求めちゃっているわけですよ」

[ 2023年3月25日 22:23 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が25日、ABEMA「NewsBAR橋下」(土曜後9・00)に生出演し、性別適合手術をめぐる日本の法体制に疑問を呈した。

 この日はLGBT(性的少数者)理解増進法案を推進する稲田朋美・元防衛相と、2017年にタイで性別適合手術を受けて戸籍上も女性になったタレントGENKINGがゲスト出演。今後の性のあり方をめぐって討論した。

 この中で橋下氏は、性別取り扱いの特例法について言及した。「今、日本は性別適合手術を受けないと性別変更できないじゃないですか?これってちょっと遅れてるんです。ヨーロッパだと適合手術なしで(変更できる)。大変でしょう?」。問いかけられたGENKINGは「めちゃめちゃ大変です」と認めた。

 橋下氏は「法律を作った時、議員立法でしたっけ?」と話し、「性別適合手術っていうのを簡単にポンと(変更の要件に)入れたけど、ほとんど実際の話を聞かずにこれを入れたなと思う。ものすごい大変です」と推測した。

 心も体も女性という認識のあったGENKINGは、「つらいままの気持ちでこの先、ずっと生きていくんだったら、正直、当時は死にたいじゃないけど、それくらいつらくて。満たされないまま生きるのであれば、性適合手術する(ことにした)」と、手術への覚悟を吐露。一方で、「性適合手術をすると、寿命が短くなったりしたりとか言われてて。ホルモンバランスが乱れたりとか、長生きは難しいと最初は言われる」とも打ち明けた。

 日本では、法律で命のリスクを負うことを求められている現状。橋下氏は「今、スペイン、イギリスは(性別変更の要件に手術が)ないし、ドイツは裁判所で違憲かなんかになったんです」と、世界の流れを説明。その一方で、「それくらい、ひどいことを求めちゃっているわけですよ。こんなリスクを」と、日本の認識の遅れを指摘した。

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2023年3月25日のニュース