「鎌倉殿の13人」最終回 ネット涙「いつも誰かに守られて…」川に沈んだ鶴丸が生還!俳優きづきの感謝

[ 2022年12月28日 06:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回(第48話)。承久の乱。宇治川で筏を押す平盛綱(きづき)(C)NHK
Photo By 提供写真

 脚本・三谷幸喜氏(61)と主演・小栗旬(40)がタッグを組み、視聴者に驚きをもたらし続けたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は今月18日、最終回(第48話)を迎え、完結した。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 最終回は「報いの時」。北条義時(小栗)は北条泰時(坂口健太郎)を鎌倉方の総大将に据え、朝廷との“最終決戦”「承久の乱」(1221年、承久3年)に勝利。後鳥羽上皇(尾上松也)を隠岐島へ流罪とした。

 泰時軍は“筏作戦”を用い、京の最終防衛線・宇治川を突破した。しかし、鎧を脱いで川の中に入り、筏を押した平盛綱(きづき)は対岸に上陸後、敵の矢の餌食に。「鶴丸!」と駆け寄る泰時に、盛綱は「おまえは、総大将なんだ。兵一人やられたぐらいで、たじろぐな。俺に構わず、行け!」。左胸に刺さった矢を抜くと、川の中に沈んでいった。

 3年後、泰時たちの酒宴。盛綱は無事だった。北条朝時(西本たける)が「あんた、よく生きてたよね」、泰時が「絶対死んだと思ったよ」と振り返ると、盛綱は「私は、いつも誰かに守られているのです」――。

 盛綱の元の名は鶴丸。義時と八重(新垣結衣)が八田知家(市原隼人)から預かった孤児。第21話「仏の眼差し」(5月29日)、八重は川に取り残された鶴丸を救ったものの、力尽き…。八重の忘れ形見・金剛(のちの泰時)と一緒に育った鶴丸は第39話「穏やかな一日」(10月16日)、義時から名を与えられ、御家人になった。

 SNS上には「八重さんが守ってくれた。泣」「八重さんの報いの時だった」「さり気なく泣ける一言。第1話の痛ましいエピソード(千鶴丸)が最終話で救われ、物語の最初の犠牲者が未来につながる。感動した」などの声が続出。「八重さん」がツイッターの世界トレンド34位(18日午後9時)に入る反響を呼んだ。

 番組公式ツイッターに公開された俳優・きづきの「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」(2分16秒)は以下の通り。

 ▼平盛綱を演じ切って うれしさと、鶴丸という役が盛綱になるというのは最初知らなかったですし、その役がこんなに素敵なバックボーンを持った鶴丸という役に加えて、盛綱になる、御家人になるという。泰時のそばに仕えられる役ができて、本当に感謝と「幸せでした」という気持ちです。最後、お話の中でも盛綱は泰時の背中を押して、御成敗式目をつくるところまでたどり着けたということなので、そこも含めて達成感もあります。

 ▼私はいつも誰かに守られているのです 「私はいつも誰かに守られている」という台詞を見た時に、川で命が助かっているということもありますし、鶴丸自身が八重さんに救われた命というのは絶対的にあるので、そこはまず真っ先に思い至るところだったんですけど。それに加えて、振り返ってみると、鶴丸自身は孤児で、八田さんに拾われて、八重さんに守られて、八重さんの教えてを引き継いだ義時さんに泰時と一緒に育てられたという意味で、八重さん以外にも色々な人に助けられたというか。僕自身は泰時を守りながらも、僕の方が身分が低かったですし、たぶん「なんであいつが(そばに)いるんだ」みたいな、周りから見ると、そういうことだったと思うんですけど、そういう時は泰時が守ってくれたのかなということを凄く思っていて。なので、八重さんに対してもですし、今まで一緒に関わってくれた人、鶴丸にとっても盛綱にとっても、今まで関わってくれた人に対して「守ってくれてありがとう」という感謝の気持ちを込めて言っているというのがあって。ただ、あまりしんみり言うのも、盛綱自身ちょっと恥ずかしいかなというところがあるので、しみったれないように大きい声で言って、ちょっとふざけるじゃないですけど、そういうテンションで感謝を伝えたという気持ちでした。感謝もありますし、「これからまた仕えていきますよ」という意思表示も自分の中に込めて演じさせていただきました。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月28日のニュース