豊島九段 持ち時間2時間近く残し快勝 王将戦挑戦者決定リーグ

[ 2022年10月9日 05:10 ]

近藤誠也七段を下し白星スタートの豊島将之九段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)挑戦者決定リーグは8日、東京都渋谷区の将棋会館で1局を行い、豊島将之九段(32)が近藤誠也七段(26)を下した。

 角換わり腰掛け銀の戦型で、後手番の豊島は「仕方ない」という手待ち状態。近藤が59手目に[先]5四歩と突っ掛けて戦闘が始まったが、わずかなほころびを見逃さず、8筋に連続パンチを浴びせて「いけそうな手応えがあった」。あっさり優位を奪い、持ち時間を2時間近く余す快勝劇に結びつけた。

 4日に終了した王座戦5番勝負では永瀬拓矢王座(30)に1勝3敗で敗退したものの「気持ちは前向き。いいスタートが切れました」と表情は明るい。25日のリーグ次局ではその永瀬との再戦が待っている。(我満 晴朗)

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2022年10月9日のニュース