安田菜津紀氏 北朝鮮ミサイル問題で危惧「ルーツがある人、学校を攻撃したところで解決には寄与しない」

[ 2022年10月9日 12:29 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 フォトジャーナリストで海外、日本で貧困や災害、難民問題を取材している安田菜津紀さんが9日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。北朝鮮が同日午前2時前に東部の江原道文川付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したことに関連してコメントした。

 ミサイルは、いずれも日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下。日本政府は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の可能性を含めて分析している。北朝鮮は弾道ミサイルの発射を異例のペースで繰り返しており、巡航ミサイルを含めると今年25回目。4日には日本列島上空を通過させる形で発射した。挑発行為をエスカレートさせており、7回目の核実験を強行する懸念が強まっている。

 安田氏は「視点は少し違うんですけれども、1点だけ、日本としてこうした事態が起きた時に情報を的確に把握して丁寧に共有するっていうことはもちろんなんですけれども、Jアラートが本当に久しぶりに出ましたよね、日本の中で。こうして社会の中にわっと不安が広がっていくと、その先の一部が必ず社会的なマイノリティーに向いていって、インターネット上にヘイトスピーチがあふれるということが実際に起きてきているんですよね」と指摘。

 そのうえで「今週、外国人の人権にかかわるような団体も声明は出していますけれど、このミサイル問題で、例えば朝鮮半島にルーツがある人、子供、学校に攻撃をしたところで軍事的な問題の解決には一切寄与しないですし、そうしたことがあってはならないという明確なメッセージも同時に発していく必要があるのかなと思います」と自身の考えを述べた。

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2022年10月9日のニュース