松原耕二キャスター 東京五輪巡る汚職事件に「客観的な総括すらされていない…同じことが繰り返される」

[ 2022年10月9日 15:21 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 TBSの松原耕二キャスターが9日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、会長の角川歴彦被告(79)が贈賄罪で起訴されたKADOKAWAが5日、東京都内で記者会見し、同社が大会組織委員会元理事高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=の知人の会社に多額の資金を支払い「贈賄行為と評価され得る疑わしい行為だった」とする外部の弁護士チームの調査結果を明らかにしたことに言及した。

 資金提供の根拠となったコンサルティング契約について、法務部門が事前に「贈賄に該当する可能性がある」と指摘していたことも公表。国広正弁護士は「操作、作為があった」と指摘し、上場企業として極めて不適切な契約だったと述べた。夏野剛社長(57)は「皆さまの当社への信頼を裏切った」と謝罪。昨年8月から務める政府の規制改革推進会議の議長を辞任すると表明した。

 松原氏は、これまでの五輪に対する姿勢について「いったん五輪が始まると費用がどんなに膨らもうが異論を廃して突き進むわけですよ。これはどうみてもどこかこれを利用している人がいるんじゃないかと思ってしまいますよね」と指摘。そして、「しかも、今回もそうですけど、東京五輪でも内輪の概算の総括はあっても、客観的な総括すらされていない。情報公開の対象にすらなってないわけですね。ですからやっぱり1回きちんと総括をしないと、また同じようなことが繰り返されると思いますね」と自身の考えを述べた。

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2022年10月9日のニュース