橋下徹氏 プーチン氏の核使用示唆に「われわれ西側諸国は、核で反撃するという覚悟を示さないと無責任」

[ 2022年10月9日 09:27 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(53)が9日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシアのウクライナ侵攻について言及した。

 番組では、バイデン米大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻について、米ソが核戦争の瀬戸際に陥った1962年のキューバ危機以来で初めての核兵器使用に関する直接的脅威になり得るとの認識を示したことなどを伝えた。ウクライナ東部・南部4州の一方的な併合手続きを完了したロシアのプーチン大統領は「領土」防衛の手段として核兵器使用の可能性を示唆。バイデン氏は、世界最終戦争を意味する「アルマゲドン」という言葉を使い、危険が高まっていると強調し「キューバ危機以来、アルマゲドンの可能性に直面したことはない」と発言し「プーチン氏は面目と権力を失わないよう、どこに逃げ道を見いだすのか」とも述べている。

 橋下氏は、ロシアの侵攻を巡っての出口戦略について聞かれ、「誰が議論しても“難しいですね”で終わると思うんですけれども、ただね、第一にウクライナ軍がロシア軍を追っ払ってくれるのが一番いい出口ですけれども、やっぱり核の使用という可能性がゼロではないわけですよね。その時に、われわれを含めて西側諸国が“今やっていることはウクライナの判断なんだ、ウクライナが決定していることなんだから”というのは、ある意味、自己責任で、核が使用された時の責任をウクライナに押し付けるような言い分にもなるわけですよ」と指摘。そのうえで「これはわれわれ西側諸国は、核が使用されるといことはわれわれ西側諸国の責任でもあるっていう覚悟をもった上で、ロシアが核を使う場合には、水面下では米国は言ってるのかも分かりませんけれど、核で反撃するよってくらいの覚悟を示さないと、僕は西側諸国は無責任だと思う」と自身の考えを述べた。

 さらに「キューバ危機の時も、お互いに核を使うか分からないっていうぎりぎりのところで、最後は両者引いたわけで、あくまでも今やっていることはウクライナの決断に基づいてわれわれが支援しているだけなんだっていうのは、もう無責任な状態だと思いますよ」とし、「水面下では米国の方は言ってるんでしょうね。もう核を使った場合には、こっちも核でやり返すぞっていうことは、それがないと僕は無責任だと思いますけどね」と強調した。

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2022年10月9日のニュース