自民・甘利明前幹事長 プーチン大統領の核使用示唆に「国際世論を圧倒的につくって押しとどめないと」

[ 2022年10月9日 11:15 ]

 自民党の甘利明前幹事長が9日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。バイデン米大統領が、ロシアによるウクライナ侵攻について、米ソが核戦争の瀬戸際に陥った1962年のキューバ危機以来で初めての核兵器使用に関する直接的脅威になり得るとの認識を示したことに言及した。

 バイデン氏が公の場で二つの危機を対比させたのは初めて。米政権内の懸念の強まりを反映した。ウクライナ東部・南部4州の一方的な併合手続きを完了したロシアのプーチン大統領は、「領土」防衛の手段として核兵器使用の可能性を示唆。バイデン氏は、世界最終戦争を意味する「アルマゲドン」という言葉を使い、危険が高まっていると強調し「キューバ危機以来、アルマゲドンの可能性に直面したことはない」と発言し「プーチン氏は面目と権力を失わないよう、どこに逃げ道を見いだすのか」とも述べた。

 甘利氏は「非常に深刻な事態になって来ると思います。プーチン大統領のやり方は、侵略をして不確実性のある国民投票をしてロシアに帰属すると。で、もうこれは国内だと。だからそこに対して攻撃があったらロシア本土に対する攻撃だとみなしてやるぞと。それで戦術核を使うということなんですね。この論法を許してしまうと、台湾はもともと中国にとっての内政だという主張になりますから、こっちに発展していく危険性がありますから、戦術核をこんなことに使うことは断じてまかりならんという国際世論を圧倒的につくって押しとどめないといけないと思っています」と自身の考えを述べた。

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2022年10月9日のニュース