古谷一行さん 2011年に早期の肺がん発覚、14年に脳へ転移も完治…病と闘う日々で体重20キロ減も

[ 2022年9月2日 19:44 ]

俳優の古谷一行さん
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 俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)さんが8月23日に死去したことが、2日分かった。78歳だった。所属事務所フロム・ファーストプロダクションが発表した。後日「お別れの会」を執り行う予定。

 晩年の古谷さんは病と闘う日々でもあった。2011年10月に定期健診で早期の肺がんであることが発覚。同11月に腫瘍の切除手術を行い、12月に仕事復帰した。

 3年後の14年には脳への転移が見つかったが放射線治療で完治した。

 20年には急性胃潰瘍で救急搬送。体重は20キロ落ちたものの、近所の飲食店などで家族と仲良く食事する姿などが目撃されていた。今秋の仕事復帰を目指し、体力をつけるためにスポーツジムに通っていた。しかし、亡くなる数日前から顔色が悪く、自ら「入院するわ」と言って、病院に行った日に息を引き取った。事務所関係者も「青天のへきれき」というほどの急死で、死因は分かっていないという。

 古谷 一行(ふるや・いっこう、本名=かずゆき)1944年(昭19)1月2日生まれ、東京都出身。中大卒。在学中から俳優座養成所で学び、67年に日生劇場の「アンナ・カレーニナ」で初舞台。俳優座の研修生を経て、77年に毎日放送「横溝正史シリーズ」の金田一耕助役で人気俳優の仲間入り。97年のよみうりテレビ「失楽園」では川島なお美との濃密なラブシーンが話題となった。「金曜日の妻たちへ」「虹」「ひよっこ」「新・平家物語」「元禄太平記」、「オレゴンから愛」などヒットドラマに多数出演。歌手としても活動。長男はロックバンド「Dragon Ash」のボーカル降谷建志。

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