石川優実さん 性加害報道の榊英雄謝罪文に「権力を持ったうえでの行為と全く触れられていない」と批判

[ 2022年3月10日 17:50 ]

俳優で映画監督の榊英雄
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 アクティビストの石川優実さん(35)が10日、自身のブログを更新。9日に文春オンラインで俳優で監督の榊英雄(51)が複数の女優に対する性加害が報じられたことに言及し、「榊英雄氏に関する週刊文春の報道を受けて」と題し、1万2000字もの長文を投稿した。

 俳優時代に自身が経験した芸能界でのセクハラ事情をSNSなどで告白し、日本での「#MeToo」運動を行い、19年には「KuToo」運動を展開してきた石川さん。今年2月に匿名の映画監督から性行為を要求されたことをブログで書いていたが、この日は「性暴力の加害者である榊氏が性被害をテーマに映画を撮ってそれが公開されるって、そんなことあるんかい!と思いました。思わず口にしたくらい、本当にびっくりしました。自分の権力を使って性行為を要求するような人が性暴力について描くなんて、性暴力がどう伝わってしまうかわからない、と怖くもなりました」と正直な思いを吐露した。

 「榊氏のような一部の卑劣な人間によって、映画監督全体の印象が悪いものになってしまっているような気がします。とても残念なことです」とした上で、「映画界の人たちも、私がそこから抜けてフェミニズムに触れてこんなに自由に言いたいこと言えるんだ!と思って、実際自由に発言しても別に生きていられるように、ぜひ挑戦してほしい。きっと、自分の言いたいことをもっと言っても映画を作って行けると思う。というか、そういうふうにみんなでしていきたいと思う」と映画界への思いもつづった。

 最後は「私が私だけの経験を書いただけだったら、何も変わらなかったです。呼応してくれた人たちがいたからアクションになりました」とした上で「新しく出た榊氏のコメントは許せません。なんとか不倫で済まそうとしていませんかね。自分が権力を持ったうえでの行為だったということについて全く触れられていないし、そういう人がそんな理解で性被害をテーマに映画を作るっていうのやっぱりダメだと思うので、改めて抗議していきたいと思います」とした。

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