「ドライブ・マイ・カー」日本映画史上初の快挙!米アカデミー賞作品賞ノミネート 計4部門で候補入り

[ 2022年2月8日 22:40 ]

映画「ドライブ・マイ・カー」主演の西島秀俊と三浦透子(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
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 米映画芸術科学アカデミーは8日、第94回米アカデミー賞の各賞候補作品を発表し、国内外の賞レースを席巻している濱口竜介監督(43)の「ドライブ・マイ・カー」が作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞(旧外国語映画賞)にノミネートされた。日本映画の作品賞ノミネートは史上初の快挙。発表・授賞式は3月27日(日本時間28日)にロサンゼルスで開かれる。

 作品賞のほか、濱口監督が監督賞に、濱口監督と大江崇允氏が脚色賞にノミネート。日本人の監督賞ノミネートは「乱」の黒沢明監督以来36年ぶりとなった。脚色賞の候補入りは日本人初。

 原作は村上春樹氏の短編集「女のいない男たち」収蔵の同名小説。舞台俳優で演出家の主人公・家福(西島秀俊)が妻を亡くしてから2年後、広島の演劇祭に参加。寡黙な専属ドライバー・みさき(三浦透子)と出会い、自身の悲しみを見つめ直す姿を描く。

 昨年7月のカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。今年1月9日(日本時間10日)には、米アカデミー賞の前哨戦とされる「第79回ゴールデン・グローブ賞」の非英語映画賞(旧外国語映画賞)を受賞。日本映画としては1960年、市川崑監督の「鍵」以来、62年ぶりの快挙となった。

 前日8日(日本時間9日)の第56回全米批評家協会賞でも4冠(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞)。この時点で、カンヌ映画祭の脚本賞から始まった受賞ラッシュは「42」に達した。

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2022年2月8日のニュース