「鎌倉殿の13人」小栗旬 コミカルな“困り顔”が新鮮!ネット「貴重」「愛嬌」大泉洋も「まさか大河で」

[ 2022年1月15日 05:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1話。兄の宗時(片岡愛之助)から頼朝をかくまっていると告げられ、驚く義時(小栗旬・左)(C)NHK
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 初回(今月9日)からツイッターの世界トレンド1位と大反響を呼んだNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)。主演の小栗旬(39)演じる主人公、のちの鎌倉幕府2代執権・北条義時は終始、周囲に振り回された。“巻き込まれ型”のキャラクターは珍しい小栗が連発したコミカルな“困り顔”は新鮮。SNS上には「貴重」などの声が上がり、共演の大泉洋(48)も「まさか大河ドラマでこんなにコミカルな小栗旬が見られるとは思わなかったですね」と語った。

 <※以下、ネタバレ有>

 希代のヒットメーカー・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第1話は「大いなる小競り合い」。1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地においては、北条義時(小栗)が兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)ら、のんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉)が義時の幼なじみ・八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児を産んだことから状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒。頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令が下り…という展開。

 実は打倒平家のため宗時が北条館の離れ屋に頼朝をかくまっていたことを知り、義時は「ここにですか!?」と驚き。頼朝のところへ強引に連れて行かれる際、義時が「佐殿(頼朝)のこと、父上は知ってるんですか?」と聞くと、宗時は「まだ言ってない」。義時は「大丈夫なんですか~」と心配した。

 宗時が坂東武者・和田義盛(横田栄司)と武蔵の若武者・畠山重忠(中川大志)を招集。宗時が「何がそんなに気に食わん」と聞くと、義時は「何もかも」。その後、宗時が「(父上には)おまえ、言っといてくれ」と押しつけ、義時は「これだよ~!」と目をむいた。

 そして、祐親が北条館を訪れ、義時は「あぁ…まずいなぁ…どんどん、まずくなっていく」と嘆き節。頼朝は八重への手紙を義時に託し、宗時も「任せた」。ついには祐親が頼朝の居場所に勘付き、軍を率いて北条館へ。敵を欺くため、女物の着物に身を包み、薄く化粧を施した頼朝に困惑しながらも、義時は一緒に馬に乗り「姫、振り落とされないように気をつけて」と追手から逃げた。

 平家の世にさほどの不満もなく、戦より米の勘定の方が性に合うと自覚している青年が歴史の表舞台に駆り出されることに。小栗も「最近だと、自分としては珍しいタイプの役かもしれませんね」という“巻き込まれ型”の主人公。兄からの無茶振り、頼朝にゾッコンになる姉の勝手な振る舞いなどに翻弄され続けた。

 昨年12月17日のオンライン会見。源義経役の菅田将暉は「“受け”(身の立場)で物事に対峙して『どうしよう、どうしよう』のシーンが多いから、小栗さんのあれだけギョロギョロしている目は久々に見れました」、大泉も「まさか大河ドラマでこんなにコミカルな小栗旬が見られるとは思わなかったですね」。小栗は「今、撮影しているあたりまでも、ずーっと困ってはいるんで。たぶん頼朝さんと居続ける限り、義時は困り続けるんだろうなという感じですね。(コミカルさは)確かに。もう少し渋めの感じでいくつもりだったんですけどね」と応じた。

 昨年11月末の合同インタビュー。小栗は「スタート時点から演出陣と『今回は変に先を見越すのはやめましょう』という方針を共有しました。今の僕たちは歴史を知っていますが、物語の中の義時や登場人物は先のことなんて分からない。とにかく、その日、その瞬間の言動が彼にとっての真実。『その日、その瞬間のチョイスをし続けた人たち』という描き方をしてみないか、と。チーフ演出の吉田(照幸)監督が仰っていたジャズのセッションじゃないですが、このチームはそういう何か突発的に生まれてくるものを大事にしています。なので、僕としても『序盤はこんな感じから入って』という計算はあまり持たず、ひたすら振り回され続けていこう、と。振り回されることに対して特別な役作りはないですが、相手の芝居に対して、とにかく1つ1つ、しっかりとリアクションを取っていこうということは意識しているかもしれません」と逆算なしに義時役に没入していると明かした。

 SNS上にも「困り顔に愛嬌がありすぎる」「いや貴重。こんなにキョドキョド&困り顔の小栗旬を見れるとは(笑)」「最近は小栗旬さんのカッコいい役ばっかり見てきたから、怒涛の巻き込まれっぷりと困り顔を見て久々にカワイイという感情が芽生えたな」「オロオロする小栗旬が面白いw」「誰か義時さんに胃薬を!」などの声。第2話(16日)以降も大いに注目される。

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2022年1月15日のニュース