横粂勝仁弁護士 国会議員の文通費で特権意識指摘「つまらないことには触れるなと直で言われた」

[ 2021年12月8日 14:33 ]

横粂勝仁弁護士(2016年撮影)
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 元衆院議員で弁護士の横粂勝仁氏(40)が8日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜前11・55)に生出演し、国会議員に支給される月額100万円の文書通信交通滞在費(文通費)をめぐる与野党の議論についてコメントした。

 自民党の茂木敏充幹事長は「できることを早急に行い、結果を出すことが重要だ」と述べ、臨時国会では現在の月額支給から日割り支給に変更する法改正を優先すべきとの意向を示している。一方で野党からは、日本維新の会や国民民主党が使途公開や国庫返納を見直し対象に含めるべきだとし、足並みがそろわない状況が続いている。
 
 横粂氏は09年の衆院選に民主党の後任候補で立候補。選挙区では敗れたが、比例で復活当選し、1期務めた。MCの坂上忍(54)から議員時代の文通費について、「そこはちょっとノータッチでいた方がいいよというアドバイスはあったの?」と問われた横粂氏は「はい。『この問題、誰も得しないことなので、つまらないことには触れるな』って、直で言われますね」と暴露した。

 横粂氏は国会議員の思惑として、「一致しているのは、与野党一致して特権を守ること」と指摘した。自民、公明両党は文通費に関する法改正は全会一致が必要との認識を持ち出したが、横粂氏は「全会一致の慣例というのはでたらめなルールで、別に法律で定められていない。赤信号、みんなで渡れば怖くない。みんなで渡るためで、誰かが反対しているからしょうがないんだよ、という言い訳」と批判した。

 法改正について、横粂氏は「地方議会と同じように政務活動費としてやること」と提案。使途公開については、「議論を尽くす必要がない。『領収書を添付しない理由を一言で言って下さい』で、もうないんです。なので明らかにそうすべき」と強い口調で言い切った。

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2021年12月8日のニュース