ダンプ松本「嫌われることばかり考えた」悪役レスラー時代 実家に石、新車には傷…壮絶な嫌がらせ被害も

[ 2021年12月8日 12:19 ]

ダンプ松本
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 女子プロレスラーのダンプ松本(61)が7日、BS-TBS「X年後の関係者たち」(火曜後11・00)に出演し、女子プロレスブームだった1980年代や悪役レスラーとしての苦悩を語った。

 全日本女子プロレスで、84年にクレーン・ユウとヒール軍団「極悪同盟」を結成。絶大な人気を誇った長与千種(56)、ライオネス飛鳥(58)の正規軍ユニット「クラッシュギャルズ」の好敵手として君臨し、悪役としてブームの一翼を担った。

 当時、悪役に徹していたダンプは「めちゃめちゃ嫌われることばっかり考えてんだけど、千種をいじめることが一番、嫌われる」と振り返った。憎まれ役だっただけに、私生活での嫌がらせ被害も多かったという。「千種が血だらけで、こういうふうになる(倒れる)と、次の日(実家に)石がボーンと投げられてくる。車を初めて買って、ピーってやられて(傷を付けられて)『ダンプ死ね』って書かれちゃうんだよ?10円玉で。バイクを買うと、バイクもパンクさせられる。自転車に乗ると全部バラバラにされる」と打ち明けた。

 悪役というイメージが付きすぎたためのトラブルも告白した。「タクシーに乗ると、乗せてくれないのよ、運転手が。『おめえ、竹刀持ってるんじゃねえだろうな?』とか、『後ろから何かやってくるなよ?』という感じ」。MCの「メイプル超合金」カズレーザー(37)が「日本全国に味方がいない」と驚くと、ダンプは「いない。友達もいなかった。お母さんが千種のファンで、妹が飛鳥のファンで。怒るのよ、(実家に)帰ると」と笑わせた。

 89年に長与が引退を表明し、クラッシュギャルズは解散。戦う理由を失った極悪同盟も活動を休止した。ブームは落ち着き、団体乱立状態となった今も、ダンプはリングに立ち続けている。それには理由があるという。「残るものがないというか、ベルトを取ったりもしていないんだけど、ジャガー横田さんが一番、46年やってるのかな?プロレスを。それを抜くことはできないけど、『何歳までやっていたでしょう』というのだったら、私が1歳、ジャガーさんより年上なので、ジャガーさんより3日でも、1日でも長くやれたら、ダンプの方が歳が上までやってたということで、それを頑張りたいです」と決意を語った。

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2021年12月8日のニュース