香取慎吾 三船敏郎、役所広司ら名優が演じた山本五十六役に緊張「最初はすごくプレッシャー」

[ 2021年12月8日 12:00 ]

NHK総合の太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」で、主人公の山本五十六を演じた香取慎吾
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 タレント香取慎吾(44)がこのほど都内で、主演を務めるNHK総合の太平洋戦争80年・特集ドラマ「倫敦ノ山本五十六」(12月30日、後10・00)の取材会に出席した。

 太平洋戦争から80年、NHKの独自取材で明らかになった、海軍内部の極秘資料をもとにしたドラマ。香取演じる海軍提督・山本五十六がロンドンでの軍縮会議に臨み、国民の命と国家の板挟みに苦しみながら下した「ある決断」と、日本や世界が歩んだ運命を描いた。

 過去には三船敏郎、小林桂樹、役所広司、豊川悦司、舘ひろしと、名だたる俳優たちが演じてきた人物。香取は「いろんな先輩方、俳優さんが演じてこられた作品を見てきました。今まで見てきた人の中で、自分が役としてこの人をやる時がきたのかという大きさに、最初はすごくプレッシャーを感じました」と率直な思いを明かした。

 開戦前夜の張り詰めた空気の中に、身を委ね続けた。「僕が演じさせてもらった五十六役は、すごいまっすぐで、しんがブレない分、窮屈で苦しさはある」と空気感を表現。「ユーモアまでいかなくても、周りがほっとすることもあるんだけど、それよりも先の先を考えていたから、ほっとする瞬間がほとんどない役だった感じがしました」と、緊張感をまといながらの撮影を振り返った。「ちょっとでも自分の何かが緩んじゃったら通じないとか、思いを伝え続ける、そんなシーンが多い気がします。せりふじゃないところも見て欲しい」と見どころをPRした。

 お互いの思惑が合致せず、大国同士の戦争という最悪の道を歩んだ時代。「歯車というか、この意見一つが通ったり、強く推し切ろうとして、よりよい未来のためにという思いがある人がいて、でもその歯車が合わなかったから、こんな歴史が刻まれてしまう。こういうこともあるんだなと」。一方で、「知らないからといって(意見を言わない)というわけではなく、強い思いを持っている人が増えれば、悪い未来に進むことを少しでも防げるんじゃないかなって」と、作品から得た教訓を口にしていた。

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