若狭勝弁護士 遺産13億円、紀州のドン・ファン遺言書訴訟「無効か有効かによって大きな違いが」

[ 2021年12月8日 12:58 ]

若狭勝弁護士
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(64)が8日、TBS系「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。「紀州のドン・ファン」と呼ばれ2018年に急性覚醒剤中毒で死亡した和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん=当時(77)=が全財産を市に寄付するとした遺言書の有効性が争われている和歌山地裁の訴訟について言及した。

 訴訟で、「無効だ」と提訴した野崎さんの兄ら親族側が「遺言書の筆跡は野崎さんではない別人のもの」とする筆跡鑑定を3件、地裁に提出。関係者によると、全財産は約13億円とされる。被告側として訴訟に参加している田辺市側は「遺言書は野崎さん本人の筆跡で有効だ」と争う方針。原告の親族とは別に、野崎さんの元妻の被告(25)も遺産の半分の相続を請求する権利があるが、野崎さんを殺害したとする罪などに問われ、刑罰を受けた場合は欠格事由に該当し、受け取れない可能性もある。

 若狭氏は「親族というのは兄弟なんですけど、兄弟の方にも相当な影響があるし、寄付された田辺市も非常に大きな影響が出る。無効か有効かによって大きな違いがある」と指摘。刑事裁判への影響については「刑事の裁判自体は当面は影響はないと思うんですが、ただ今回の遺言書が捜査の1つの対象にはなっていたと思う。これが本当に野崎さんが書いたものなのかどうか、それによって被告人の動機とかに絡む可能性もあるってことで相当調べて警察としてはこの遺言書がどういうものであって本物かウソかというのはある程度つかんでるんじゃないかなと思う」と自身の見解を話した。

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2021年12月8日のニュース