尾上松也 父子2代で赤胴鈴之助役「いつか受け継ぎたいと思ってた」

[ 2021年12月8日 06:00 ]

BSテレ東ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」で主人公・赤胴鈴之助を演じる尾上松也
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 歌舞伎俳優の尾上松也(36)が、来年1月8日スタートのBSテレ東ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」(土曜深夜0・00)に主演する。昭和30年代に人気を誇った少年剣士漫画が原作。父の故尾上松助さんが65年前のドラマで主人公・赤胴鈴之助を演じており、親子で同じドラマの役を受け継ぐ。

 「赤胴鈴之助」は1954年から60年まで「少年画報」で連載された。さまざまな悪と戦う江戸時代の少年剣士・金野鈴之助の活躍を描いた冒険活劇だ。当時の子供たちの間で絶大な人気作となり、ラジオドラマや映画、紙芝居などに展開。ちゃんばらごっこの手本となった作品だった。

 創成期のテレビでも何度もドラマ化されており、主演を務めた一人が松助さん。尾上緑也を名乗った子役時代の57~59年にKRT(現TBSテレビ)の生放送ドラマで鈴之助を演じた。松也は「いつか自分がこの作品を受け継ぎたいと思っていました」と話しており、親子で大切にしてきた作品だ。

 今作はオリジナルストーリーのコメディー。大人になった鈴之助が江戸時代から令和にタイムスリップし、まったりと過ごす物語。令和でも悪党と戦うと思いきや、世の中は平和そのもの。喫茶店でクリームソーダを飲みながら、のんびりとした1日を送る。

 松也は今年8月に自主公演の新作歌舞伎で鈴之助を演じており、満を持してのドラマ化。既に撮影済みで「毎話で出てくる“真空斬り”が見どころです。肩の力を入れず、おうちでまったりと楽しんでいただけたらうれしい」とアピールした。

 また、歌唱力に定評のある松也は、主題歌「RED」で歌手デビュー。赤胴の「赤」にかけたタイトルのロックナンバーで、きょう8日から配信される。

 ▽赤胴鈴之助 1954年に「少年画報」で連載がスタート。漫画家福井英一の「よわむし鈴之助」をリメークする形だったが、福井が第1話の脱稿直後に急死。後を継いだ武内つなよしが60年まで連載を続けた。主人公の鈴之助は、父の形見の赤い胴の防具を着けていることから「赤胴鈴之助」と呼ばれた。松助さんが主演した57~59年のドラマには、吉永小百合(76)や五月みどり(82)、野沢雅子(85)らも出演していた。

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