加山雄三 光進丸全焼、小脳出血乗り越え「君といつまでも」熱唱 「長生きはするもんだね」

[ 2021年8月22日 16:10 ]

「24時間テレビ」でバーチャル若大将(右)と共演した加山雄三
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 歌手で俳優の加山雄三(84)が、日本テレビ「24時間テレビ44」(21~22日)に出演し、万感の思いを込めた「君といつまでも」を生歌唱した。

 事実上のオーナーを務めていたプレジャーボート「光進丸」が18年、漏電による火災で全焼する被害に遭った。翌日に乗船予定だった加山は「もし沖で事故に遭っていたら、大惨事になっていたかもしれない。光進丸は自分の寿命を悟り、自ら命を絶ったのかもしれない」と推測した。19年「海 その愛募金」を設立。海岸の美化などを行い、海への感謝を行動で示している。

 昨年8月には軽度の小脳出血に倒れるなど、ここ数年は苦難の出来事が続く。それでも「落ち込んだらダメ。早く良くなるためにはどうしたらいいか、お世話になった方に感謝するためにどうやって生きていくか、そういうふうに思っていく方が絶対にいい」と、前向きにリハビリに励んだという。今年4月には歌手活動を再開。ライブのステージにも立って復活を印象づけた。数々の困難を乗り越え、この日の舞台を迎えた。

 ステージでは、自身が現在、力を注いでいる人工知能(AI)を使い、加山の声や姿を再現した分身「バーチャル若大将」も“出演”し、まずは「海 その愛募金」にも参加している「湘南乃風」と「純恋歌」をコラボ。「バーチャル若大将」から「今度は本物の番だってよ」と促された加山は、「湘南乃風」やメインパーソナリティーの「King&Prince」らと「君といつまでも」、「海 その愛」を披露した。

 「君と-」の間奏では、「いやぁ、幸せだなあ。こうやって多くの人に支えられて僕は歌ってこられたんだな。これからも歌える限り、一生懸命歌いますね。いいだろ?」のせりふを披露し、スタジオから拍手を受けていた。

 歌唱後にはフリーアナウンサー徳光和夫(80)から「お互いこういう時代に生きてて良かったですね」と声を掛けられ、「長生きはするもんだね」と笑顔で応じていた。「バーチャル若大将」から「まあ、良かったと思うよ」と冷静な感想を言われると、加山は「大したもんだ」とお互いをたたえ合っていた。

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2021年8月22日のニュース