西郷輝彦 最先端がん治療中のシドニーから生出演「私のがんが消えた、この目で見たんです」

[ 2021年8月22日 09:43 ]

西郷輝彦
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 日本では未承認のがんの最先端治療を受けるため4月末にオーストラリア・シドニーに渡航し、治療を続けている俳優の西郷輝彦(74)が22日、日本テレビ「24時間テレビ44」に滞在先のシドニーからリモート出演した。

 番組には、昨年フジテレビ「竜の道 二つの顔の復讐者」で共演した、俳優の遠藤憲一(60)が両国国技館に登場。遠藤はわずかな共演ながらも西郷の姿に感銘を受けたといい、西郷が自ら編集し、配信をするYouTubeも見守っているという。

 西郷は妻の明子さんとともにリモート出演。「おはようございます。(体調は)元気ですよ、この通り。(編集も)好きだからね、全然苦にならなくて」と元気な姿を見せた。

 遠藤はそんな西郷に手紙に「(YouTubeで)闘病生活を映しているのに、まるで楽しんでいるかのようにまたまた驚かされました。人間は心の持ちようで苦しみすら楽しみに変えていく力があるんだと、本当に感動しました。しかし、YouTubeの映像だけではわからない大変なこともいっぱいあると思います。西郷さん、頑張ってください。そして、またいつか、共演しましょう。その日を楽しみに待っていますから」などとしたためた。

 西郷はこの手紙に目を潤ませ、「ありがとう!うれしいです」と感激。遠藤にも「ぜひよろしく。共演したいですね」と声をかけた。最後は「いいこともたくさんあったりしまして、私のがんが消えた、この目で見たんです。消えたんです。これとぜひ、次のYouTubeでご覧いただきたい。奇跡が起こります」と力強くメッセージ。その姿に国技館のメンバーは感心しきりだった。

 西郷は診断されたのは去勢抵抗性前立腺がんで、進行度はステージ4。昨秋に受けたがん健診で、PSA(前立腺特異抗原)というタンパク質の数値が上がっていたため発覚した。西郷は11年に前立腺がんを患い、手術を受けて患部を摘出。17年に再発した際は、放射線と抗がん剤による治療を受けた。主治医と相談し、現在の日本では未承認の治療をシドニーで受けることを決め、4月末にオーストラリア・シドニーに渡航した。渡航と同時に、自身のYouTubeチャンネルを開設し、治療の様子などをアップしている。

 遠藤からの西郷への手紙全文は以下の通り。

「西郷輝彦さんへ。

昨年、コロナ禍の中、初めてドラマで共演させていただきました。
共演時間はほぼ半日ぐらいだったと思います。その短い出会いをきっかけに、西郷さんの言葉と行動から、私の心に希望と力を与えてもらっています。

そんな西郷さんがオーストラリアでステージ4の前立腺がんと戦っていることを知り、驚きました。そして、現在の西郷さんをドキドキしながらYouTubeで拝見しました。なんと闘病生活を映しているのに、まるで楽しんでいるかのようにまたまた驚かされました。人間は心の持ちようで苦しみすら楽しみに変えていく力があるんだと、本当に感動しました。

しかし、YouTubeの映像だけではわからない大変なこともいっぱいあると思います。西郷さん、頑張ってください。そして、またいつか、共演しましょう。その日を楽しみに待っていますから」

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