「日本沈没」風間杜夫が経団連会長「これほどの作品があるだろうか」現代日本を映す脚本「背筋を正す思い」

[ 2021年8月22日 12:00 ]

10月スタートの日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」にレギュラー出演する(左から)杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司(C)TBS
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 俳優の風間杜夫(72)が10月スタートのTBS日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(日曜後9・00)に経団連会長役でレギュラー出演することが22日、発表された。

 主演は俳優の小栗旬(38)。原作は小松左京による不朽の名作SF小説「日本沈没」。1973年に刊行された翌年にはTBSでテレビドラマ化され、以降も映画・アニメ・漫画など様々な形で語り継がれてきた。

 今回は、原作の中にもある「環境問題」を2021年バージョンとして鮮明に描く。原作に大きくアレンジを加え、舞台は2023年の東京。国家の危機に瀕してなお、一筋の希望の光を見いだすために奮闘する究極の人間ドラマがオリジナルのキャラクター&ストーリーとして展開される。

 脚本は「華麗なる一族」「獣医ドリトル」「LEADERS リーダーズ」などの橋本裕志氏。演出は「インハンド」「ノーサイド・ゲーム」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」などの平野俊一氏ら。撮影は今年春に終了した。

 風間が演じるのは、日本が世界に誇る自動車会社「生島自動車」会長兼経団連会長・生島誠(いくしま・まこと)役。政財界から尊敬される知識人にして政治家に最も顔が利く経済人。昔からかわいがっている経済産業省の官僚・常盤紘一(松山ケンイチ)から環境省の官僚・天海啓示(小栗)を紹介される。

 TBSドラマへの出演は19年4月期の金曜ドラマ「インハンド」以来2年ぶり。小栗との共演は18年のNHK大河ドラマ「西郷どん」以来3年ぶりとなる。

 杉本哲太(56)が内閣官房長官役、石橋蓮司(80)が副総理役を演じる。

 ▼風間杜夫 今回、「日本沈没―希望のひと―」に出演のお誘いをいただいて、脚本の骨格を知れば知るほど、僕自身の背筋を正す思いがしている。東日本大震災から、いま日本が置かれている状況にまでも仮想を導いて、これほどのリアリティーを持って真正面から描こうとする作品があるだろうか。非常時に人間のあるべき姿を、社会に示唆して恐れない。俳優として、僕も何かひとつ大事な役割を果たしたような気がする。

 ▼東仲恵吾プロデューサー 政財界の実質トップとして非常に重たい最終決定を下していく役どころを、レジェンド俳優である方々に演じていただきました。風間杜夫さんは様々な困難を的確に導く財界のトップという役どころを考えた際に、優しい笑顔の中で常に眼光鋭く見渡している印象があり、オファーしました。レジェンドたちの重厚感があり、魂のこもった“迫真の芝居”を是非お楽しみください!

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2021年8月22日のニュース