「24時間テレビ」募金リレー第8走者は丸山桂里奈「福島という街のためにも何か伝えることができたら」

[ 2021年8月22日 14:30 ]

「24時間テレビ」募金リレーで第8走者を務めている元サッカー女子日本代表選手でタレントの丸山桂里奈
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 日本テレビ「24時間テレビ44」(21~22日)で、計10人(予定)のランナーがリレー形式で約100キロの距離を走る「復興への想いを繋ぐ 募金リレー」の第8走者として元サッカー女子日本代表選手でタレントの丸山桂里奈(38)が登場した。

 福島県樽葉町にある東日本大震災からの復興の象徴「Jヴィレッジ」で行われる募金リレーでは、1日目には、第1走者でメインパーソナリティーの「King&Prince」岸優太(25)、第2走者の東京五輪で卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)が登場。2日目には、第3走者のフィギュアスケートの荒川静香さん(39)、第4走者の東京五輪でレスリング女子57キロ級の川井梨紗子(27=ジャパンビバレッジ)、62キロ級の妹・川井友香子(23=ジャパンビバレッジ)姉妹、第5走者のラグビー元日本代表の五郎丸歩さん(35)、第6走者の元体操選手で2012年ロンドン五輪代表の田中理恵さん(34)、ボクシングの元世界王者・長谷川穂積氏(40)がそれぞれ10キロを走破した。

 桝太一アナウンサー(39)に促されて登場した丸山は満面の笑み。長谷川氏を「ラスト、頑張れ!あと少し!」と声を掛けられ迎え入れ、ヘアハイタッチすると、「今の私があるのは福島のおかげ」と書かれたタスキをかけ、笑顔でスタートを切った。

 丸山の参加は21日に放送された「24時間テレビ 直前生放送SP」(土曜後3・30)で参加が発表。参加を秘密にしていたこともあり、「本当に息を止めていることが多かったです。隠さなきゃいけないから、ほとんど息をしてなくて、今日初めて息を吸えました」と“らしい”独特な表現で意気込みを語っていた。

 丸山は大学卒業後の2005年に東京電力に就職。 丸山は大学卒業後の2005年に東京電力に就職。福島第一原子力発電所に配属され、福島第一原子力発電所の事故で原発所長として収束作業を指揮した吉田昌郎さんは上司だった。福島への思いを胸に、参加を決めた丸山。「本当に福島の人たちに支えていただいて、感謝の想いを伝えたいなというのと、福島という街のためにも何か伝えることができたら、という思いで走りたい」とコメントした。

 走る前、震災から10年、震災前に住んでいた町・福島県双葉郡を訪れた丸山。現在も帰還困難区域に指定されており、「こんな現実があるんだな。みんなどこに行ったんだろう」とポツリ。「初めて社会人で福島に出てきて、無いもわからない中で、本当に福島の方にたくさん支えていただいた」と感謝。吉田さんについても「めちゃくちゃ優しい人でした。福島のお父さんみたいな。東電をやめてアメリカに行く時も『桂里奈が一番やりたいことをやるのがいいと思うよ』と後押ししてもらった」と懐かしんだ。その後、吉田さんは食道がんが見つかり、それを知った時には面会できない状態だったといい、「もっと早く連絡すればよかったと思います。一目会いたかったという思いがあります」と涙を流した。

 ランナーは残りの2人。肩書きとして東京五輪銀メダリスト、元ランナーの順となっている。

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