「美の化身」前山剛久が挑む“愛の化身” 主演ミュージカルで「お客さんをキュンキュンさせたい」

[ 2021年5月15日 05:30 ]

ミュージカル「ゆびさきと恋々」に主演する前山剛久は“胸キュンポーズ”(撮影・白鳥 佳樹)
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 舞台「刀剣乱舞」などで人気の俳優で「美の化身」と呼ばれている前山剛久(たかひさ、30)がミュージカル「ゆびさきと恋々」(6月4~13日、東京・本多劇場)に主演する。今年の「全国書店員が選んだおすすめコミック」で1位に輝いた同名の少女漫画が原作の胸キュン作品。「コロナ禍の閉塞(へいそく)感を打ち破れるように、お客さんをキュンキュンさせたい」と意気込んでいる。

 8月に「王家の紋章」、11月には「マイ・フェア・レディ」と、それぞれ東京・帝国劇場での大作ミュージカルに出演する実力派。女性役も演じられる表現力に定評があり、中性的な美しい顔立ちや長いまつ毛などからファンの間で「美の化身」と呼ばれている。そんな前山が今作で演じるのはクールな大学生だ。

 「胸キュンする展開が多いんですよ。クールなのに急にヒロインとの距離感を詰めたり。見る側にヒロインの気持ちになってもらえたら勝ちだなと思っています」

 聴覚障がいがある女子大生役の豊原江理佳(25)とダブル主演。ヒロインが困っているところを助けたのをきっかけに恋が芽生えていくストーリー。豊原は耳が聞こえず話すことができない役のため、基本的に前山が話してリードし、時にヒロインの思いも代弁する。

 「耳が聞こえないっていうのは、自分のまつ毛が長いのと同じ、ただの身体的特徴だと思っている。特殊なことじゃないということを伝えたい」

 「美の化身」と呼ばれていることには「ありがたいです」と感謝。今年、デビュー10周年を迎え「いつまでも美しい京本政樹さんのように自分のスタイルを確立していきたい」と、美しく人間味あふれる役者を目指していく。(飯尾 史彦)

 《心が開放され勇気もらえる作品に》「ゆびさきと恋々」は新作オリジナルミュージカルで、前山の所属事務所「ワタナベエンターテインメント」が主催、企画、製作する。コロナ禍で舞台製作が困難になっている現在で、あえて日本発の挑戦的な作品に挑もうと企画した。同社社長でプロデューサーの渡辺ミキさんは取材に「ヒロインはセリフを発しませんが、心情を歌にして観客に届けるというミュージカルならではの手法も見どころです」と説明。会場では感染防止策を徹底する予定で「観劇後にはお客さまの心が解放され、勇気をもらえる、前向きな気持ちになれる作品に仕上げられるようスタッフ全員で取り組んでいます」と語った。

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