ロックバンド「ALI」無期限活動休止で“第2のALI”探し加速

[ 2021年5月15日 18:21 ]

 人気テレビアニメ「呪術廻戦」のエンディング曲を担当するなど、注目を集める7人組多国籍ロックバンド「ALI」が14日に無期限で活動休止を発表した。ドラムスのKahadioこと白井カディオ被告が電子計算機使用詐欺などの容疑で逮捕され、同日に起訴されたことを受けての判断だ。

 白井被告が逮捕された4月8日以降、バンドはメンバーを外しての再開か、無期限の活動休止か対応が注目されていた。音楽関係者によると「早ければ今年、遅くても来年のブレークを狙っていたバンド。このタイミングの逮捕は(レコード会社の)ソニー・ミュージックレーベルズにとっても大打撃」と語る。

 呪術廻戦のエンディング曲のほか、原作が「マンガ大賞2018」1位など主要マンガ賞4冠を達成した話題のアニメ「BEASTARS」の第1期オープニング曲も任されていた。大手レコード会社幹部は「多国籍メンバーがそろい、音楽も先鋭的。アニメとの親和性も高く、“こういったバンドが受けるのか”という発見につながった」と評価。水面下で始まっていた“第2のALI”探しが、今後加速しそうだ。

 近年では「鬼滅の刃」の主題歌「紅蓮華」を歌うLiSAが20年紅白歌合戦に出場。「炎炎ノ消防隊」のオープニング曲「インフェルノ」で知名度を一気に上げたMrs.GREEN APPLEなど、アニメタイアップ曲から人気が爆発するケースが増加している。

 「ALI」は16年に結成された渋谷発のバンド。メンバーは日本、ヨーロッパ、米国、アジア、アフリカなどの多国籍なルーツを持っている。前出の幹部によると「このコロナのご時世で多国籍のメンバーを集めるのは難しいと思うが、この機会にバラエティーに富んだ音楽を生み出せるグループを今後作っていきたい」と話している。

続きを表示

2021年5月15日のニュース