ウエンツ瑛士 “欧米マインド”で壊す価値観 留学から帰国後初ミュージカルで進化見せる

[ 2021年5月15日 05:30 ]

稽古場で笑顔を見せるウエンツ瑛士(撮影・小海途 良幹)
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 昨年4月に1年半の英国留学から復帰したウエンツ瑛士(35)の帰国後初となるミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」が、17日に東京・新国立劇場中劇場で開幕する。英国で進化した姿を披露するつもりだ。

 稽古場で本紙の取材に応じたウエンツは、留学で得たことの一つに「欧米人の考え方」を挙げた。ミュージカルの多くは海外作品の翻訳劇。今作も舞台は米国で、ショービジネスの世界に身を置く3人の成功と挫折を描く作品だ。欧米人のマインドを理解したことで「なぜこの時にこのセリフが出てくるのか分かるようになった」と実感している。

 「例えば不倫というと、米国人は“新しい恋が始まったんだね”と思う。“好きじゃない人と一緒にいることが、どんなに不幸なことか”っていう考え方があるから。日本人の回路でいたら一生出てこない価値観を、海外に行って得られたと思う」と自負している。

 コロナ禍で稽古はマスクを着用し、英国の演出家も来日できずリモートで参加している。そんな状況でステージに立てる喜びをかみしめながら「英国で挑戦したい気持ちは変わらずあります。演劇の仕事は楽しいので、自分で諦める必要はない」と前向きに語った。(伊藤 尚平)

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2021年5月15日のニュース