授賞式欠席アンソニー・ホプキンス 最高齢オスカー「予想外」「名誉」チャドウィック・ボーズマンさん追悼

[ 2021年4月26日 15:55 ]

「ファーザー」でアカデミー賞主演男優賞に輝いたアンソニー・ホプキンス(C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAROF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE-@ ORANGE STUDIO 2020
Photo By 提供写真

 米映画界最大の祭典、第93回アカデミー賞の発表・授賞式は25日(日本時間26日)、ロサンゼルスで開かれ、主演男優賞は「ファーザー」(監督フロリアン・ゼレール)の名優アンソニー・ホプキンス(83)が受賞した。第54回(1981年)、「黄昏」(監督マーク・ライデル)で受賞したヘンリー・フォンダの76歳を上回る史上最高齢記録となった。授賞式を欠席したホプキンスは日本時間26日午後3時45分すぎ、自身のインスタグラムを更新。動画でメッセージを送った。「本当に予想外」「とても光栄で名誉」と心境を明かし、有力候補だったチャドウィック・ボーズマンさん(昨年8月死去、43歳)を追悼した。

 「マ・レイニーのブラックボトム」(監督ジョージ・C・ウルフ)が遺作となったボーズマンさんの受賞が本命視される中、大逆転。ホプキンスの主演男優賞は、第64回(1992年)で主要5部門を制した名作「羊たちの沈黙」(監督ジョナサン・デミ)でハンニバル・レクター博士役を演じて以来、29年ぶり2回目となった。

 「おはようございます。生まれ故郷のウェールズに来ています。83歳という年齢になって、このような賞を受賞するとは全く思ってもみませんでした。アカデミーに感謝を申し上げます。そして、あまりにも早くこの世を去ってしまったチャドウィック・ボーズマンにこの賞を捧げます。ありがとうございます。本当に予想外でした。とても光栄で名誉なことと思います」

 「ファーザー」は世界30カ国以上で上演された傑作舞台の映画化。年齢とともに誰もが経験する喪失と親子の絆を見つめた物語。日本公開は5月14日。

 今年の授賞式はコロナ禍のため、市中心部のユニオン駅をメイン会場とし、出席者数を絞った。例年会場となるハリウッドのドルビーシアターは限定的に使われた。

 ホプキンスは今月11日(現地時間)、英国アカデミー賞(BAFTA)主演男優賞に輝いた際も授賞式そっちのけで絵を描いていたことが話題になっていた。

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2021年4月26日のニュース