吉村知事 大阪府の宣言11日解除困難の見通し示す「解除を議論する状況にない」

[ 2021年4月26日 18:30 ]

大阪府の吉村知事
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 大阪府の吉村洋文知事が26日、ABCテレビの夕方の報道情報番組「キャスト」に出演し、この日の大阪府の新規感染者は924人と発表した。

 前回の緊急事態宣宣言時には、感染者の減少を受け、2月末での解除を国に要請。その後、感染が再拡大し、緊急事態宣言解除を遅らせた東京を上回る連日1000人を超える感染者が確認される結果となった。「ご批判は当然あるし、僕も受ける」とした吉村氏に、今回の宣言解除についても質問が飛んだ。

 「今回は4府県同時で5月11日までとなった。とにかく11日まで集中して感染者を減らしていく」と語ったが、「一番厳しいのは大阪で、宣言期間は3週間から1カ月間必要というのが僕の考えだった。17日間でステージ3に戻すことは、きわめて困難」と解除困難の見通しを示した。
 
 11日の解除は非現実的だとの声を受け、「変異株の脅威を目の当たりにしていますから、大阪の感染状況、府民の命を守ることを考えても宣言の対応は慎重にやっていきたい」と語った吉村氏。「延長は決定的では?」の質問に明言は避けたが、「今の状況を考えたとき、基準がどうとかいう解除の議論する状況にはないと思う」と、延長の可能性をにおわせた。「不便をおかけするが、僕らは病床を増やすよう動き、府民の皆さんには感染を1人でも減らすようお願いしたい」と頭を下げていた。

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2021年4月26日のニュース