神田川俊郎さん 「体調悪いのかな」…親友の野村克也さん失い、寂しげに笑ってからまだ1年あまり

[ 2021年4月26日 05:30 ]

2019年6月、大阪の「神田川」本店の前でポーズを決める神田川俊郎氏
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 テレビ番組「料理の鉄人」などで知られ、25日に81歳で亡くなった料理研究家の神田川俊郎さんは、昨年2月に亡くなったプロ野球の名捕手にして名監督、野村克也さん(享年84)との交流でも知られた。野村さんが亡くなった当時、スポニチ本紙の取材に「まじめないい男。サッチーが亡くなって体が弱ったね」と回想。最近のテレビ映像などから「ろれつの回らないしゃべり方で体調が悪いのかな」と心配していた矢先だったと明かしていた。

 南海での選手時代から交遊があり、巨人・王貞治氏、阪神・故村山実さんのビッグスリーで大阪・北新地の「神田川本店」に来店したこともあったが多くは1人。新大阪駅まで新幹線のグリーン車で到着後、タクシーで北新地にたどり着いた野村さんから「お金を貸して」と頼まれたこともあった。クレジットカードでタクシー代を支払おうとしたら対応する機械がなかったためだ。

 「サッチーが現金を渡さなかった。厳しかったね。カードならなんぼ使ったか分かるから」。それでも日本三名泉の一つ、岐阜・下呂温泉へ沙知代夫人との3人で旅行したこともあり、夫婦仲の良さを垣間見てきた。まだ幼かった息子・克則氏が同店の調理場で遊んでいたほど家族ぐるみの付き合い。同時代を生きた親友を失い、寂しげに笑ってからまだ1年あまりの訃報だった。

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