若松武史さん 昨年5月に余命数日宣告も奇跡的回復 妻・由美子さん感謝 最期は「カットアウトの幕引き」

[ 2021年4月17日 17:40 ]

 1974~83年に寺山修司氏主宰のアングラ劇団「演劇実験室 天井桟敷」の中心的存在として活躍した俳優・若松武史さん(享年70)の訃報から一夜明けた17日、妻・由美子さんが所属事務所の公式サイトから感謝のメッセージを送った。甲状腺がんとの闘病は23年間にわたり、昨年5月には余命数日と宣告されたものの、奇跡的に回復したことや、普段通りの朝食後に突然亡くなったという最期も明かした。

 若松さんは今月14日午前8時51分、甲状腺がんのため東京都内の自宅で死去。闘病しながら俳優としての仕事を続けてきたが、2年ほど前からは仕事を入れず、自宅療養していた。

 由美子さんは「23年間という長きに渡る甲状腺がんとの闘病生活でした。昨年5月に肺炎を併発し余命数日と宣言されるも奇跡的に回復。自宅療養に入ってからは、食欲も戻り酸素ボンベを携え散歩もできる様になりました。本当に生命力の強い人でした。ここ数か月は呼吸苦との壮絶な戦いでしたが、ついに力尽きました。14日の朝、普段通りの朝食、洗面を済ませた直後の突然の死。苦しまずにスーっと一瞬にして逝き、若松らしいカットアウトの幕引きでした」と明かし「今まで若松武史を応援し支えて下さった皆様に心より感謝申し上げます。有難うございました」と感謝した。

 若松さんは「天井桟敷」解散後、蜷川幸雄氏演出「NINAGAWAマクベス」、野田秀樹氏(65)作・演出「贋作・桜の森の満開の下」など数多くの舞台やNHK大河ドラマ「武田信玄」「跳ぶが如く」「龍馬伝」などの映像作品でも活躍した。

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2021年4月17日のニュース