元JOC職員・春日良一氏 会長後任に安倍前首相を挙げたワケ「最後まで責任もって始末を…」

[ 2021年2月15日 15:19 ]

TBS社屋
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 日本オリンピック委員会(JOC)の元職員で、スポーツコンサルタントの春日良一氏(65)が15日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷する会長交代劇について言及した。

 組織委は13日の理事会と評議員会の合同懇談会で、女性蔑視発言で引責辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任選定の「候補者検討委員会」設置を決定。選任にはより透明性の高い手続きを取る必要があるとし、委員長には御手洗冨士夫名誉会長(85)が就任。会長は理事会に選定する権限があり、理事会の決議で決められる。会見した武藤敏郎事務総長(77)によると、委員数は10人未満で男女同数程度、アスリートを中心に政府や国際オリンピック委員会(IOC)の関係者にも入ってもらうとしている。

 春日氏は、会長後任について「別の番組で(安倍前首相の名前を挙げて)、私が安倍さんを推薦したみたいになって結構批判を浴びてんですけど、推薦じゃないんです。そこを言いたい」とし、「政治的な力学でいうと(川淵氏を推した)森さんと(川淵氏を拒否した)政権との戦い。これをどこで手打ちするかっていう話。その時に候補者として手打ちできるのはこの方しかいませんて話をした。安倍さんしか」と説明。そして、「これが今回の五輪、政治がすごい絡んでいたってなるとある意味、安倍さんが持ってきた五輪。だから最後まで責任もって始末を付けてくださいと」と自身の見解を述べた。

 現在、後任会長に名前が挙がっている橋本聖子五輪相(56)、小谷実可子スポーツディレクター(54)、丸川珠代元五輪相(50)、鈴木大地前スポーツ庁長官(53)、室伏広治スポーツ庁長官(46)は「皆さん優秀な方の名前が挙がってますけど、誰が優秀かで決まるのではないと申し上げたのは、つまりこの大変な状態を収められる人じゃないとだめ」とし「そうなると政治とも戦わなきゃいけないし、とか考えたら安倍さんしかいないんですよ。日本ではどうか分かりませんけど、世界的には評判がいい。IOCからも評価が高い」と話した。

 政治サイドの人が政治サイドと戦えるのかという指摘には、「ケンカしてもらいましょう。IOCは昨年の11月に安倍さんにIOCの勲章の最上位の金賞をあげている。どういう意味かって言うとオリンピックムーブメントがあなたのやってきたことに敬意を表しています。その時に私が思ったのはバッハさんが鎖を付けたなと。最後まで面倒見なさいよと。大変なことがありますけど、ちゃんとやって下さいよっていう意味。それを意気に感じた安倍さんも立ち上がるんじゃないかと。それは政府のためじゃなくて五輪のために立ち上がるんじゃないかと。そうしたら安倍晋三の五輪が完成するんですよ」と持論を展開した。

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2021年2月15日のニュース