元JOC職員・春日良一氏 川淵氏の辞退に「この五輪には、かなり政治が絡んでいると感じた」

[ 2021年2月15日 13:21 ]

TBS社屋
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 日本オリンピック委員会(JOC)元職員で、スポーツコンサルタントの春日良一氏(65)が15日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷する会長交代劇について言及した。

 組織委の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で引責辞任を表明。森氏からの後継指名を受諾する考えを示していた日本サッカー協会元会長で選手村村長の川淵三郎氏(84)は一転して辞退する意向を示した。後任として橋本聖子五輪相(56)が最有力候補として浮上。川淵案が浮上した際、菅氏が水面下で森氏に「もっと若い人を」「女性はいないか」と要請していたことが明らかになっている。

 春日氏は、川淵氏の辞退に「意欲を示していただけに白紙となることは想像していなかった。この五輪には、かなり政治が絡んでいると感じた」とし、「密室とかいろいろ言ってるけど、もっと考えれば、公益財団法人の理事でしょ。やめる人が決めるのは問題だって言うけど、まだ会長なわけですよね。やめる人が後筋つけなければどうしようもない状況だったわけですよね。今の理事会が機能していないからこういうことになってるわけじゃないですか。例えばこの問題に対して理事が何か発言しましたか。そういうのがないわけでしょ。その理事、理事会に次の会長を決めることができるのか。できないでしょ。できないとなったら会長が動くしかない、森さんが」と持論を展開し、「だから動いて、これは大変なことです。まず基本的なことを言うと、今回の会長人事ってのは、誰が適任かっていうことで決めるものじゃないんですよ。これは修羅場というかコロナの対策あり、森さんの失言があり、そういう中で世界を相手に納得することをしないといけない。それが理事会のメンバーの任務なわけです。だから理事会として宣言を出すとかしなきゃいけない。そういう状態のトップになるってことは火中に飛び込むってことですよね。この勇気と力のある人がいるかってことになる。なかなかいませんし、森さんのみんなに聞いていったと思うけど、イエスっていう人が果たしていたのかどうか。それで唯一、川淵さんが受け入れる器だったと。だから私は川淵さんに落ち着いてもいいとは思っていましたよ」と話した。そして、「これを引っ繰り返すのは何かってことで、そこに出てきたのが政治、政局から白紙になったって。これは大問題。スポーツに対して政治がからんできたってことが問題。これに対してスポーツが文句を言わないといけないし、正さないといけない。そういう課題もあると思ったので、そこが問題だなと」と自身の考えを述べた。

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2021年2月15日のニュース